HubSpotのSlack連携アプリは、無料ツールを含むすべてのプランで入れられます。ところが、条件を指定して担当者やチャンネルに知らせるワークフローの「Slack通知を送信」アクションは、Professional以上の契約が前提です(2026年9月時点のHubSpotナレッジベース)。無料版やStarterのまま「新規リードが来たらSlackに流したい」と考えた場合に使えるのは、各ユーザーの通知設定と、会社・取引ごとのチャンネルの関連付けの2つになります。
SlackやTeamsへの通知で先に決めるのは、どのツールにつなぐかではなく、通知を受け取った人が次に何をするかです。受け取った後の行動が決まっていない通知はチャンネルに溜まり続け、急ぎの問い合わせも同じ速さで流れていくため、やがて誰も読まなくなります。
社内の連絡にすでにSlackかTeamsを使っていて、問い合わせや商談化の知らせをそこで受けたいなら、どの設定を使うかは、契約しているHubSpotのプランと、通知を受けて動く人が決まっているかどうかが分かれ目です。営業が少人数でHubSpotのアプリ通知で間に合っている会社なら、連携しないという結論になることもあります。
目次
- 1 HubSpotとSlack・Teamsの連携でできるのは、通知と、チャットからのレコード操作
- 2 プランの条件|連携アプリは全プラン、ワークフローからの通知はProfessional以上
- 3 Slack連携の設定手順
- 4 Teams連携の設定手順と、Slackとの違い
- 5 通知の届け方は3つ|個人の通知設定、チャンネルの関連付け、ワークフロー
- 6 BtoBで通知を使う場面|新規リード、フォーム送信、商談化、担当の割り当て
- 7 ワークフローから送る通知の条件設計
- 8 通知が多すぎて読まれなくなるのを防ぐ運用
- 9 Slack・Teamsに通知しないほうがよい場合
- 10 HubSpotとLINEの連携|公式の連携アプリと選択肢
- 11 まとめ
- 12 よくある質問
HubSpotとSlack・Teamsの連携でできるのは、通知と、チャットからのレコード操作
HubSpotのSlack連携とTeams連携は、どちらもHubSpotが提供するアプリで、HubSpotの出来事をチャットに通知することと、チャットの画面からタスクやチケットなどのレコードを作ることが中心です。顧客データを項目ごとに同期する連携ではありません。
HubSpotとSlackの連携とは、HubSpotのApp MarketplaceからSlackアプリを入れ、HubSpotの通知やレコードの情報をSlackのダイレクトメッセージやチャンネルで受け取り、Slackの画面からHubSpotのレコードを作成・更新できるようにする仕組みのことです。Teams連携も同じ考え方で、会議やウェビナーに関わる機能が加わります。2026年9月時点の公式ナレッジベースとApp Marketplaceの掲載内容で確認できた機能は次のとおりです。
| 機能 | Slack | Microsoft Teams |
|---|---|---|
| 自分宛ての通知 | メンション、フォーム送信、タスクの割り当てなどをHubSpotアプリのDMで受け取る | HubSpotの通知をTeamsで受け取る(最大5分遅れる場合がある) |
| 会社・取引とチャンネルの関連付け | レコードに記録されたコール、メモ、Eメール、タスク、ミーティングをチャンネルに流す | メモ、コール、Eメール、タスク、ミーティングをチャネルに流す |
| ワークフローからの通知 | 「Slack通知を送信」。ユーザー、チャンネル、既存の担当者に送れる | 「Microsoft Teams通知の送信」。ユーザー、チャネル、または両方に送れる |
| チャットからのレコード操作 | メッセージからタスク、チケット、メモを作成。ショートカットからコンタクト、会社、取引を作成。取引ステージやチケットのステータスも更新できる | メッセージの[…]からタスクとチケットを作成し、コンタクト、会社、取引に関連付ける |
| レコードの表示と検索 | レコードのリンクを貼るとプレビューが展開される。/hs-search-contactなどのコマンドで検索できる | 公式ヘルプの記載は、タスク・チケットの作成と通知が中心 |
| そのほか | ライブチャットの会話をチャンネルに流す、ダッシュボードやレポートの共有 | 会議リンクの追加、会議の録画と文字起こしの同期、通話の記録、ウェビナーの申込・参加データの同期 |
どちらも「HubSpotの値を相手のツールに書き写す」連携ではないため、同期の向きや正のデータを決める作業は要りません。外部ツールと顧客データを項目ごとにやり取りする連携の選び方は、HubSpot連携の方法の選び方と同期の向きの決め方で判断します。SlackとTeamsの連携で決めるのは、誰に、どの出来事を、どの経路で知らせるかです。
プランの条件|連携アプリは全プラン、ワークフローからの通知はProfessional以上
Slack・Teamsの連携アプリそのものは、HubSpotのすべての製品とプランで使えます。条件を絞った通知をワークフローから送る場合だけ、Professional以上の契約が要ります。
| やりたいこと | HubSpotの契約(2026年9月時点) | インストールに必要な権限 |
|---|---|---|
| 自分宛ての通知をSlack・Teamsで受け取る | すべての製品とプラン | HubSpot側はスーパー管理者かApp Marketplaceの権限。Slack側はワークスペースの管理者。Teamsの管理者レベルのインストールはMicrosoftのグローバル管理者 |
| 会社・取引をチャンネルに関連付けて活動を流す | すべての製品とプラン | |
| チャットからタスクやチケットを作る | すべての製品とプラン | |
| ワークフローから条件付きで通知する | Marketing Hub、Sales Hub、Service HubなどのProfessionalかEnterprise | ワークフローを編集できる権限 |
| ワークフローからWebhookで外部に送る | Data HubのProfessionalかEnterprise | 同上 |
HubSpotアカウントにつなげるSlackのワークスペースは1つ、Teamsも1つだけです。グループ会社でSlackのワークスペースが分かれている場合は、どのワークスペースにつなぐかを先に決めます。App Marketplaceの権限を誰に渡すかは、役割別の権限設計の中で決めておくと、営業担当者が個人の判断で連携アプリを増やす事態を防げます。
StarterからProfessionalに上げるかどうかを、Slack通知のためだけに決めるのはおすすめしません。ワークフローはリードの振り分けや表記の統一にも使うため、StarterとProfessionalで使える機能の差を見て、通知以外の用途も合わせて判断します。
Slack連携の設定手順
Slack連携は、App Marketplaceからのインストール、HubSpotとSlackのメールアドレスの対応づけ、各自の通知の選択、会社・取引とチャンネルの関連付けの順に設定します。
インストールとメールアドレスの対応づけ
- HubSpotの上部ナビゲーションのMarketplaceアイコンからApp Marketplaceを開き、Slackを検索して選ぶ
- [インストール]をクリックすると別タブでSlackが開くので、要求される権限を確認して許可する
- HubSpotに戻ると接続が完了し、Slackから確認のメッセージが届く
- HubSpotとSlackでメールアドレスが違うユーザーには対応づけを求める通知が届くため、Slack側のメールアドレスを入力して確認する
メールアドレスの対応づけは、通知が届かない人が出たときに最初に確かめる箇所です。ワークフローの送信先に選べるのも、対応づけを済ませたユーザーだけです。営業の一人がHubSpotは会社のメールアドレス、Slackは別のアドレスで登録している場合、その人だけ通知が来ない状態になります。
自分宛ての通知を選ぶ
各ユーザーが、設定アイコンから[通知]を開き、[他のアプリ]タブでSlackをオンにして、受け取る通知の種類にチェックを入れます。通知はSlackのHubSpotアプリのダイレクトメッセージに届きます。メンション、フォーム送信、タスクの割り当てなどを選べるため、無料版やStarterでも、自分が担当するリードのフォーム送信をSlackで知ることはできます。
会社・取引とチャンネルを関連付ける
会社か取引のレコードを開き、右サイドバーのSlackカードで[Slackチャネルを関連付ける]を選び、既存のチャンネルか新しいチャンネルを指定して、流したい活動の種類にチェックを入れます。関連付けられるのは、パブリックチャンネルと、HubSpotアプリをメンバーに加えたプライベートチャンネルです。受注前の大型案件で、営業、技術担当、責任者が同じチャンネルで商談の記録を追うときに使います。
ライブチャットとレコードのプレビュー
ウェブサイトのチャットで受けた会話は、設定の[連携]>[接続されたアプリ]のSlackから、受信トレイごとにチャンネルへ流す設定ができます。レコードのリンクをSlackに貼ったときに展開されるプレビューは、管理者がオブジェクトごとに表示する項目を3〜6個選べます。取引なら金額、ステージ、完了予定日のように、チャンネルで話すときに毎回確認する項目を選んでおきます。チャットの受け方と担当者への振り分けは、HubSpotのチャットの設定と営業時間外の受け方とあわせて決めます。
Teams連携の設定手順と、Slackとの違い
Teams連携は、インストールの段階で管理者レベルかユーザーレベルかを選びます。ユーザーレベルでできるのは通知の受け取り、タスクとチケットの作成、会議リンクの追加に限られるため、チャネルへの通知やワークフローからの通知まで使うなら管理者レベルで入れます。
- App MarketplaceでMicrosoft Teamsを検索して選ぶ
- 管理者レベルかユーザーレベルのどちらでインストールするかを選ぶ。管理者レベルにはMicrosoftのグローバル管理者の承認が要る
- 要求される権限を許可する
- 各ユーザーが、HubSpotのユーザーとTeamsのアカウントをメールアドレスの確認で対応づけ、TeamsにHubSpotアプリを追加する
Teamsで運用を決めるときに知っておくことは3つあります。1つ目は、Teamsのプライベートチャネルには通知を送れないことです。問い合わせの内容を限られた人だけに見せたい場合でも、Slackのように「アプリを加えたプライベートチャンネル」という選択肢がないため、チャネルを分けるか、個人宛ての通知にします。2つ目は、通知が最大5分遅れる場合があると公式ヘルプに書かれていることです。3つ目は、個人用のTeamsアカウントはHubSpotにつなげないことです。
ワークフローの通知を受け取れるのは、Teamsのユーザーと対応づけを済ませ、TeamsにHubSpotアプリを入れているユーザーだけです。情報システム部門がTeamsのアプリ追加を制限している会社では、アプリの許可を先に依頼しておかないと、設定が終わっても営業の誰にも通知が届きません。
通知の届け方は3つ|個人の通知設定、チャンネルの関連付け、ワークフロー
HubSpotからSlack・Teamsに知らせる経路は、各ユーザーの通知設定、会社・取引とチャンネルの関連付け、ワークフローの通知アクションの3つです。受け取る人が自分だけか、関係者全員か、条件で絞るかで選びます。
個人の通知設定は、受け取る本人が種類を選ぶため、マーケティング担当者が全員分を管理する必要はありません。その代わり、何をSlackに送るかが人によってばらばらになります。営業責任者が「フォーム送信の通知は全員オンにする」と決めても、設定するのは各自です。
チャンネルの関連付けは、関連付けたレコードに記録された活動がすべて流れる仕組みです。取引の数が多い会社で全取引をチャンネルに関連付けると、1日の活動記録がそのままチャンネルに並び、読む人がいなくなります。対象を大型案件や重点顧客に限り、流す活動の種類もミーティングとメモに絞るといった使い方が向いています。
ワークフローの通知は、HubSpotの管理者が条件と文面を一元的に決められる唯一の経路です。新規リードの担当決めや商談化の共有のように、チーム全体の動きを決める通知はワークフローで組みます。
BtoBで通知を使う場面|新規リード、フォーム送信、商談化、担当の割り当て
BtoBでSlack・Teamsに通知する価値があるのは、受け取った人が数時間以内に動く必要がある出来事だけです。場面ごとに、送り先と、受けた人がすることを先に決めます。
| 場面 | ワークフローの条件の例 | 送り先 | 受けた人がすること |
|---|---|---|---|
| 相談・見積依頼のフォーム送信 | 特定のフォームの送信。営業売り込みや採用応募を除く | 問い合わせ用チャンネル | 担当を決め、スレッドで対応開始を書く |
| 担当者の割り当て | コンタクト担当者が設定された直後 | 割り当てられた担当者の個人宛て | 一次連絡を入れ、HubSpotにタスクを作る |
| 商談化 | ライフサイクルステージが商談に変わった、または取引が作成された | 営業チームのチャンネル | 初回商談の日程と同席者を決める |
| 重点企業の再訪問 | ターゲット企業の担当者が料金ページを閲覧 | その会社の担当者の個人宛て | 連絡するかどうかを判断する |
| 受注 | 取引ステージが受注に変わった | 全社チャンネル | 共有のみ。導入担当への引き継ぎは別のタスクで管理する |
表の最後の受注の通知は、受けた人が何もしなくてよい通知です。士気の共有として流す会社は多いものの、行動が伴わない通知は、問い合わせ用のチャンネルとは必ず分けます。同じチャンネルに混ぜると、受注の報告と未対応の問い合わせが並び、問い合わせの見落としにつながります。
問い合わせへの初動の速さそのものをどう設計するか、つまり一次連絡までの目標時間や当番の決め方は、問い合わせ対応の初動設計とSLAの決め方で決めた内容を、通知の条件と送り先にそのまま写します。重点企業の再訪問の通知を組む場合は、訪問企業の把握と営業が連絡する条件を先に決めておくと、通知を受けた営業が連絡するかどうか迷いません。
ワークフローから送る通知の条件設計
ワークフローの通知は、登録の条件、送り先、メッセージに載せる項目の3つで決まります。条件を広く取るほど通知は増え、読まれなくなるため、除外の条件から先に書きます。
登録の条件は「起きたこと」で書き、除外を先に決める
ワークフローの登録トリガーは、「フォームを送信した」「ライフサイクルステージが商談に変わった」のように、1回だけ起きる出来事で書きます。「ライフサイクルステージがリードである」のような状態で書くと、条件に当てはまるコンタクトをまとめて登録したときに、過去のリードまで一度に通知される場合があります。既存顧客からの問い合わせ、営業の売り込み、採用への応募は、問い合わせフォームから来ても新規リードとして通知しないよう、除外の条件か別のワークフローで仕分けます。仕分け用のワークフローがまだなければ、見込み客でない問い合わせを仕分けるワークフローの設定例を先に組み、通知のワークフローはその後ろに置きます。
同じコンタクトが2回目の問い合わせをしたときにも通知したいなら、ワークフローの再登録を有効にします。再登録を有効にしないままだと、半年前に資料をダウンロードした人が今日見積を依頼しても、通知は出ません。
送り先は、担当者が決まる前はチャンネル、決まった後は個人
Slack通知のアクションでは、[ユーザーに通知を送信][チャネルに通知を送信][既存の担当者に通知を送信]の3つから送り先を選べます。担当者がまだ決まっていないリードはチャンネルに送り、誰が持つかをそこで決めます。割り当てのルールをワークフローで自動化している場合は、割り当てのアクションの後に通知を置き、[既存の担当者に通知を送信]で本人に届けます。誰に割り当てるかの軸と、動かなかったときの再割り当ては、リードの割り当てルールの作り方で決めてから通知を組みます。
メッセージには判断に使う項目と、次の行動を書く
通知の本文は[メッセージ]に書き、[メッセージに含めるプロパティー]で会社名や役職などの値を添えます。問い合わせの通知なら、会社名、役職、従業員規模、問い合わせの種別、流入元、自由記述の6つ程度に絞ると、チャンネル上で担当を決められます。本文には「担当者はスレッドに名前を書いてから連絡する」のように、受けた人がすることを1文で書きます。Slack通知には、HubSpotのタスクやメモを作るボタンも付けられるため、担当者がSlackから離れずにタスクを残せます。
営業時間外に届く通知の扱い
夜間や休日に届いた通知は、翌朝には過去のメッセージの下に埋もれます。営業時間外の問い合わせは、ワークフローの遅延で翌営業日の始業時刻まで通知を待たせるか、朝の担当者が前日の夜からの問い合わせをHubSpotのビューでまとめて確認する運用にします。どちらにするかは、夜間の問い合わせに当日中の返信を約束しているかどうかで決めます。
ワークフローの通知を作る前に、その通知を受けた人が何をするかを1文で書き出します。その1文が書けない通知は、作らずにHubSpotのレポートやビューで確認するほうが、チャンネルの見落としを減らせます。
通知が多すぎて読まれなくなるのを防ぐ運用
通知が読まれなくなる原因は、行動が必要な通知と共有だけの通知が同じ場所に流れていることです。チャンネルを行動ごとに分け、通知ごとに止める基準を決めておきます。
| チャンネルの例 | 流す通知 | 決めておくこと |
|---|---|---|
| 問い合わせ対応 | 相談・見積依頼のフォーム送信 | 担当を名乗る方法(スレッドに名前を書く、リアクションを付けるなど)と、名乗りがないときに誰が拾うか |
| 営業チーム | 商談化、重点企業の再訪問 | 通知を受けてから連絡するまでの目安 |
| 案件ごと | 大型案件の会社・取引に関連付けた活動 | 受注か失注で案件が閉じたら関連付けを外す |
| 全社共有 | 受注 | 返信や対応を求めない |
チャンネルを分けたうえで、月に1回、HubSpotの管理者と営業責任者が通知ごとに「この1か月で行動につながった回数」を振り返ります。スレッドへの返信やリアクションが付いていない通知が続いているなら、条件を絞るか止めます。マーケティング担当者が善意で通知を増やし続けると、営業はチャンネルごとミュートにします。ミュートされたチャンネルに本当に急ぐ問い合わせが流れても、気づく人はいません。
個人の通知設定も、同じ理由で見直しの対象です。Slackに送る通知の種類が多い営業は、HubSpotアプリのDMを読まなくなります。自分が担当するレコードへのメンションとタスクの割り当てだけをSlackで受け、ほかはHubSpotの通知センターで見るといった分け方を、営業の定例で一度そろえておくと、人によって届く・届かないの差が減ります。
Slack・Teamsのチャンネルに流した氏名、電話番号、問い合わせ内容は、チャンネルの参加者全員が読めます。HubSpotの閲覧権限で見せていない人がチャンネルにいる場合や、社外の人が参加している共有チャンネルには、個人情報を含む通知を送らないでください。
Slack・Teamsに通知しないほうがよい場合
営業が少人数で全員がHubSpotのモバイルアプリを見ている会社や、営業がチャットを日中ほとんど開かない会社では、Slack・Teamsへの通知を足しても初動は速くなりません。
たとえば、営業2人と社長だけで問い合わせに対応している会社では、フォーム送信の通知メールとHubSpotアプリの通知で全員が同じ情報を受け取れます。Slackを足すと同じ知らせが3か所に届き、どれで対応したかが分からなくなるだけです。外回りが中心で、移動中はチャットより電話とメールで連絡を取っている営業組織でも、チャンネルに流した通知は夕方まで読まれません。この場合は、通知先をチャットに変えるより、一次対応の当番を決めるほうが先です。
StarterのままワークフローからのSlack通知だけを目的にProfessionalへ上げることも、通知のためだけなら見送る判断があり得ます。フォームの送信設定で通知メールの宛先を共有の受信箱にし、その受信箱をチャットに転送するといった代わりの方法でも、新規の問い合わせを全員に知らせることはできます。共有の受信箱を宛先にするときは、HubSpotフォームの自動返信と社内通知の設定で、担当者に関係なく通知するユーザーに共有アドレスのユーザーを加えます。
通知の条件とチャンネルの分け方が決まらず、営業からは「通知が多い」、マーケティングからは「対応が遅い」と言われている場合は、通知の条件と送り先の見直しを相談することから始められます。
HubSpotとLINEの連携|公式の連携アプリと選択肢
HubSpotの受信トレイに標準でつなげるチャネルにLINEは含まれていないため、LINEとつなぐ方法は、App Marketplaceに掲載されたHubSpot以外の企業が開発した連携アプリ、iPaaSなどの連携サービス、APIを使った開発のいずれかになります。
2026年9月時点のHubSpotナレッジベースで、受信トレイにつなげるチャネルとして挙げられているのは、チャット、Eメール、フォーム、コール、WhatsApp、Facebook Messenger、カスタムチャネルです。カスタムチャネルは、外部のメッセージサービスとHubSpotの受信トレイをつなぐ仕組みで、Sales HubかService HubのProfessional以上とHubSpotクレジットが必要とされています。SlackやTeamsのようにHubSpot自身が提供する連携アプリとは位置づけが違うため、選ぶときは次のように分けて考えます。
| 方法 | 向く使い方 | 確認すること |
|---|---|---|
| App Marketplaceの連携アプリ(HubSpot以外の企業が開発) | LINE公式アカウントの友だちをコンタクトとして記録し、やり取りをHubSpotで見たい | 提供元、料金、必要なHubSpotのプラン、友だちとコンタクトの照合方法 |
| iPaaSなどの連携サービス | フォーム送信や商談化を、社内の連絡に使っているLINEに通知したい | 通知の遅れ、連携サービスの利用料、設定を誰が保守するか |
| ワークフローのWebhookやAPIでの開発 | 自社のシステムと合わせて独自の処理を組みたい | Webhookの送信にはData HubのProfessional以上が必要。開発と保守の担当 |
「HubSpot LINE 連携」で調べる人の目的は、顧客とのやり取りにLINE公式アカウントを使いたい場合と、社内の通知先としてLINEを使いたい場合の2つに分かれます。社内の通知が目的なら、HubSpotにLINEへの通知アクションはないため、連携サービスかWebhookを経由します。社内でSlackかTeamsも使っているなら、HubSpotが提供するアプリで通知したほうが、保守する仕組みが1つ減ります。
BtoBで顧客とのやり取りにLINEを使うかの判断軸
BtoBで顧客とLINEでやり取りする価値があるのは、相手が個人事業主、店舗の経営者、工事や介護などの現場の担当者で、会社のメールを日常的に読まない場合です。社内の複数人で比較して稟議を通す商材では、担当者は会社のメールアドレスで資料を請求し、上司への共有もメールで行うため、LINEを足しても商談までの流れは変わりにくくなります。
LINEを使うと決めた場合も、3つのことを先に決めます。1つ目は、誰のアカウントで返信するかです。営業が個人のLINEで顧客とやり取りすると、その記録はHubSpotに残らず、担当が替わったときに引き継げません。2つ目は、LINEの友だちとHubSpotのコンタクトをどう結びつけるかです。友だち追加だけではメールアドレスが分からないため、フォームやアンケートで照合する手順が要ります。3つ目は配信の同意で、メールの配信同意とLINEでの案内の同意を同じ扱いにするかを決めておきます。
まとめ
HubSpotのSlack連携とTeams連携は、どちらもすべてのプランで使え、個人の通知設定と会社・取引のチャンネル関連付けまでは無料版やStarterでも設定できます。条件を絞って担当者やチャンネルに送る通知はワークフローが必要で、Professional以上の契約が前提です。どの経路で送る場合も、通知を受けた人が次に何をするかが決まっていない通知は、チャンネルを埋めて本当に急ぐ問い合わせを見えにくくします。
次にやることは、いま営業に届けたい出来事を書き出し、それぞれに「受けた人がすること」を1文ずつ付けることです。1文が書けたものだけを、送り先とチャンネルを決めてから設定します。LINEとつなぐかどうかは、顧客が会社のメールを読む相手かどうかで判断します。
無料相談
HubSpotからSlack・Teamsに送る通知の条件と送り先を、営業が動ける形に組み直します
「チャンネルに通知が流れているのに問い合わせへの返信が遅い」「営業が通知をミュートしている」「Professionalに上げるべきか判断できない」。Ampelは外部CMOとして、問い合わせから商談化までの流れと現在のHubSpotの契約を伺い、通知する出来事の選び方、ワークフローの条件、チャンネルの分け方、担当の割り当てとの順番までを担当者の方と一緒に決めます。
よくある質問
- HubSpotとSlackの連携は無料プランでも使えますか?
- 使えます。2026年9月時点のHubSpotナレッジベースでは、Slack連携アプリはすべての製品とプランが対象で、個人の通知設定、会社・取引とチャンネルの関連付け、Slackからのタスクやチケットの作成は無料ツールでも設定できます。ワークフローの「Slack通知を送信」アクションだけはProfessional以上が必要です。
- HubSpotとTeamsの連携で、ワークフローから通知を送るにはどうすればよいですか?
- Professional以上の契約で、ワークフローに「Microsoft Teams通知の送信」アクションを追加し、送信先をユーザー、チャネル、または両方から選びます。通知を受け取れるのは、Teamsのユーザーと対応づけを済ませ、TeamsにHubSpotアプリを入れているユーザーだけで、プライベートチャネルには送れません。
- Slackのプライベートチャンネルに通知できますか?
- HubSpotアプリをそのプライベートチャンネルのメンバーに加えれば、通知の送り先や会社・取引の関連付け先に選べます。アプリを加えていないプライベートチャンネルは選択肢に表示されません。
- Slackに通知が届かないユーザーがいるのはなぜですか?
- HubSpotとSlackのメールアドレスの対応づけが済んでいない可能性が高いです。ワークフローの送信先に選べるのも対応づけを済ませたユーザーだけなので、HubSpotの通知設定でSlackのメールアドレスを登録し、Slack側の確認を完了させます。
- HubSpotとLINEは連携できますか?
- HubSpotの受信トレイが標準でつなげるチャネルにLINEは含まれていないため、App Marketplaceに掲載されたHubSpot以外の企業の連携アプリ、iPaaSなどの連携サービス、Webhook・APIでの開発のいずれかを使います。顧客とのやり取りに使うのか社内の通知に使うのかで、選ぶ方法が変わります。