HubSpotワークフローの事例|BtoBマーケティングで組む10本の設定例と、組まずに手で済ませる処理

資料DL後のフォローメールとMQLの通知はワークフローで動くようになった。それでも毎週月曜には、展示会の名刺データに展示会名を手で入れ、営業の売り込みメールがMQLに混ざっていないかを確かめ、既存顧客の会社から来た問い合わせを誰の担当か調べて転送している。

2本目以降のワークフローは、メールを送る自動化より、毎週人が同じ操作をしているデータの整理・担当者の決定・社内への通知を置き換えるものから組むと、営業との行き違いが減ります。反対に、月に数件しか起きない処理や、1件ずつ判断が要る処理は、組んでも保守の手間のほうが大きくなります。

資料DL後のフォローやMQLの通知がすでに動いている会社なら、続けてどれを組むかは、手作業で繰り返している操作がどれか、その操作に必要なアクションを契約中のプランで使えるかで決められます。手で済ませたほうが早い処理を見分けられれば、組まない判断も同じ基準でできます。

HubSpotワークフローの事例は、置き換えたい手作業から選ぶ

事例は、リードが登録された直後にデータを整えるもの、担当者を決めて営業に渡すもの、時間がたったリードや既存顧客を扱うものの3つに分かれます。どれも「いま誰かが手でやっている操作」を1つ置き換える単位で組みます。

HubSpotのワークフローとは、登録トリガーの条件を満たしたコンタクト・会社・取引などのレコードに、プロパティの更新、タスクの作成、社内通知、メール送信といったアクションを自動で実行する機能です。作れるのはMarketing Hub、Sales Hub、Service Hub、Data Hub、Smart CRM、Revenue HubのProfessionalとEnterpriseです。Marketing Hub Starterでは、フォームやメールの画面から作る簡易版に限られ、トリガーごとに1本、アクションは10個までです。

資料DL後のフォロー、MQL判定と営業への引き渡し、商談停滞の検知、ウェビナー後のフォローの4本は、HubSpotワークフローの設計手順と最初に組む4本に沿って先に作っておきます。トリガーの型、再登録、実行時間、命名規則もそちらの手順で決めてから、2本目以降の事例に進みます。

登録直後に整える ① 展示会リードの出典記録とお礼 ② 電話番号と会社名の表記ゆれ ③ 見込み客でない問い合わせの仕分け 担当を決めて営業に渡す ④ 既存顧客の会社から来たリード ⑤ 新規リードの順番割り当て ⑥ 紹介・パートナー経由のリード ⑦ 重点企業の料金ページ閲覧の通知 時間がたってから扱う ⑧ 配信停止・バウンス後の処理 ⑨ 休眠リードの判定 ⑩ 契約更新前の社内通知と案内
図1:2本目以降に組むワークフローの事例10本。リードが登録されてからの時間で3つに分かれる。

各事例は、目的・登録トリガー・主なアクション・除外条件・必要なプランの5行の表で示します。必要なプランは2026年9月時点のHubSpot公式ナレッジベースの記載で確認したもので、「各HubのProfessional以上」はワークフローが使える契約であればどのHubでもよいという意味です。表の数字(日数など)は自社の状況に合わせて置き換える例です。

登録直後にデータを整える事例

リードが入った直後に出典・表記・対象かどうかを整えておくと、後ろのスコアリングやMQL判定が誤ったデータで動かなくなります。3本ともメールを送らない自動化で、営業からの苦情を減らすために組みます。

① 展示会リードの出典記録とお礼メール

展示会の翌日、名刺データをCSVでHubSpotに取り込むたびに、展示会名とリードソースを手で一括更新している会社は多いものです。HubSpotのインポートには「このインポートからコンタクトのセグメントを作成」というチェック項目があるので、取り込み時にセグメントを作り、そのセグメントへの追加を登録トリガーにします。

項目内容
目的展示会名とリードソースの入力漏れをなくし、会期の翌営業日にお礼を届ける
登録トリガーインポート時に作ったセグメントへの追加(イベント型:セグメントのメンバーシップ)
主なアクション自社で作った「展示会名」プロパティの更新、お礼メールの送信、ブースで温度感が高いと記録した人だけ担当者へタスク作成
除外条件既存顧客、取引が進行中の会社の担当者、競合他社
必要なプラン各HubのProfessional以上。お礼メールの送信はMarketing Hub Professional以上

名刺交換だけの相手にメールを送るかどうか、送るならどの購読タイプで送るかは、ワークフローを作る前に社内で決めておきます。フォローの通数や温度感の分け方は展示会リードのフォロー設計で決め、ワークフローにはお礼と出典の記録までを任せます。年に1〜2回しか出展しない会社なら、インポート時の列に展示会名を入れておくだけで足り、このワークフローは作らなくて構いません。

② 電話番号と会社名の表記ゆれ

インサイドセールスが架電リストを出したとき、「03-1234-5678」「0312345678」「+81 3…」が混在していて並べ替えも重複確認もできない、という相談があります。電話番号は、ワークフローの「電話番号の検証と書式設定」アクションで整えた値を、「レコードを編集」アクションで電話番号プロパティに書き戻します。国番号は全件に同じ番号を当てる方法と、レコードの国/地域コードのプロパティを参照する方法を選べます。

項目内容
目的電話番号の書式をそろえ、架電と重複確認をしやすくする
登録トリガー電話番号プロパティの値が変わったとき(イベント型:プロパティ値の変更)。再登録を許可する
主なアクション電話番号の検証と書式設定、レコードを編集で書式設定後の値を書き戻す。会社名の「株式会社」「(株)」をそろえる場合はデータの書式設定
除外条件電話番号が空欄のレコード
必要なプラン電話番号は各HubのProfessional以上。会社名などの文字列の書式設定はData Hub Professional以上

会社名の表記ゆれは、Data Hubを契約していなければワークフローでは直せません。その場合は、フォームで会社名を自由入力させる前提を見直すか、四半期ごとのHubSpotのデータ整備でまとめて直すほうが、契約を追加するより安く済みます。

③ 見込み客でない問い合わせの仕分け

問い合わせフォームから届く営業の売り込み、採用への応募、取引先からの請求の連絡がMQLとして数えられ、月次報告のMQL件数が実態より多く出ている会社があります。問い合わせフォームに「お問い合わせの種類」の選択肢を置き、その値で仕分けます。

項目内容
目的見込み客でない送信をMQLやナーチャリングの対象から外し、担当部署へ渡す
登録トリガー問い合わせフォームの送信で、「お問い合わせの種類」が営業のご提案・採用・その他の連絡のいずれか
主なアクションライフサイクルステージを「その他」に更新、マーケティングコンタクトのステータスを非マーケティングに設定、担当部署への社内メール通知
除外条件既存顧客(サポートの窓口へ渡す別ルートがある場合)
必要なプラン各HubのProfessional以上。マーケティングコンタクトのステータス設定はMarketing Hub Professional以上

この仕分けを入れておくと、スコアリングやMQL判定のワークフロー側で「売り込みを除く」条件を毎回書かずに済みます。ライフサイクルステージそのものの自動更新の設定はHubSpotのMQL設定の手順で行い、この事例は判定に入れたくない相手を先に外す補助として使います。

担当者を決めて営業に渡す事例

担当者の決定と通知は、営業が少人数のうちは手で十分で、担当者の数や経路が増えてから自動化します。既存顧客の会社から来たリードを元の担当に戻す処理は、営業が2〜3人でも組む価値があります。

④ 既存顧客の会社から来たリードを元の担当者に戻す

既存顧客の別部署の人が資料をDLしたのに、新規リードとして別の営業に割り当てられ、同じ会社に2人の営業から連絡が行ってしまう。インサイドセールスの責任者が顧客から指摘されて初めて気づく、という形で表に出る問題です。コンタクトに関連付いた会社のプロパティを条件にして、会社の担当者をコンタクトにコピーします。

項目内容
目的既存顧客の会社から来たリードを、その会社の担当営業に届ける
登録トリガーコンタクトの担当者が空欄で、関連付いた会社のライフサイクルステージが「顧客」(フィルター型)
主なアクションレコードを編集で、関連付いた会社の担当者をコンタクトの担当者にコピー、担当者への社内メール通知(どの資料をDLしたかを本文に入れる)
除外条件会社の担当者が空欄の会社、退職者などで担当者が無効になっている会社
必要なプラン各HubのProfessional以上

関連付いた別オブジェクトのプロパティをトリガーの条件に使うと、再登録を設定できません。1人のコンタクトが一度登録されれば十分な処理なので、この事例では再登録なしで困りません。会社からコンタクトへのライフサイクルステージの同期をオンにしていない会社でも、この1本があれば担当者の二重化は防げます。

⑤ 新規リードの順番割り当て

全員が同じ商材を売る営業が4人以上いて、マネージャーが毎朝リードを振り分けている状態なら、「レコード所有者のローテーション」アクションで順番に割り当てます。

項目内容
目的振り分け作業をなくし、担当が決まるまでの待ち時間を縮める
登録トリガーライフサイクルステージがMQLに変わり、担当者が空欄(イベント型とフィルターの組み合わせ)
主なアクションレコード所有者のローテーション、割り当てた担当者への通知と期限つきタスク
除外条件すでに担当者がいるコンタクト、④で担当が決まる既存顧客の会社、商談中の会社
必要なプランSales HubまたはService HubのProfessional以上(有料シートの条件あり)

営業が2〜3人なら、この事例は組まずにマネージャーが振り分けたほうが早く、偏りも目で確かめられます。地域や企業規模で担当を分ける場合や、動かないリードを次の人に移す再割り当ては、リードの割り当てルールを営業と決めてから分岐で組みます。

⑥ 紹介・パートナー経由のリードの振り分け

販売代理店や顧問先からの紹介リードが通常の問い合わせと同じ経路に入り、紹介元への報告が漏れて関係が悪くなる例があります。紹介専用のフォームを作るか、共通フォームに隠しフィールドで紹介元を持たせ、その値で振り分けます。

項目内容
目的紹介リードをパートナー担当に届け、紹介元ごとの件数と商談化を追えるようにする
登録トリガー自社で作った「紹介元パートナー」プロパティに値が入ったとき
主なアクションコンタクトの担当者をパートナー担当の営業に設定、パートナー担当への社内メール通知(紹介元名を本文に入れる)、初回連絡のタスク作成
除外条件すでに取引が進行中の会社の担当者(紹介元との重複の扱いを営業責任者が判断する)
必要なプラン各HubのProfessional以上

紹介元は、HubSpotが自動で記録する流入元のプロパティを上書きせず、自社で作ったプロパティに入れます。流入元を上書きすると、Webサイト経由の数字と混ざって比べられなくなります。紹介の報酬や報告の取り決めはパートナー営業の立ち上げ設計で先に決めておきます。

⑦ 重点企業の担当者が料金ページを見たときの通知

営業が狙っている企業の担当者が料金ページや導入事例を見ていても、営業はそれを知る手段がない。この状態を変えるのが通知のワークフローです。HubSpotのWebページ閲覧のトリガーは、フォーム送信などでコンタクトとして識別されている人にしか反応せず、匿名の訪問者は対象になりません。

項目内容
目的重点企業の担当者が検討段階のページを見たことを、担当営業がその日のうちに知る
登録トリガー料金ページまたは導入事例ページの閲覧(イベント型)で、関連付いた会社がターゲットアカウント
主なアクション担当者への社内メール通知またはアプリ内通知(閲覧したページ名を本文に入れる)
除外条件既存顧客、担当者が空欄のコンタクト、直近に同じ通知を受けたコンタクト
必要なプラン各HubのProfessional以上。標準の「ターゲットアカウント」プロパティを使うABM機能はMarketing HubまたはSales HubのProfessional以上

ページを見るたびに通知すると、営業は3日で通知を読まなくなります。再登録を許可する場合でも、自社で作った「最終通知日」のプロパティを通知のたびに更新し、一定日数以内なら除外する条件を入れます。どの企業を重点企業にするかはABMの始め方の判断軸で絞り、数百社を一度に指定しないようにします。

担当者を決める事例は、営業責任者が「誰が持つか」を口頭で説明できる状態になってから組みます。説明できないルールは、ワークフローにしても例外処理の問い合わせがマーケ担当に集まるだけです。

営業が社内メールより社内チャットを見ている会社では、社内メールの代わりにSlack・Teamsへ通知する条件の設計に沿って、送り先と本文に載せる項目を決めます。

時間がたったリードと既存顧客を扱う事例

配信停止、休眠、契約更新はどれも、その日に誰かが気づかないと放置される出来事です。フィルター型やスケジュール型のトリガーを使い、日付やステータスの変化を待って動かします。

⑧ 配信停止・バウンス後の処理

全メールの配信を停止した人や、ハードバウンスした人がマーケティングコンタクトのまま残っていると、コンタクト数の料金を払い続けることになります。HubSpotの公式ヘルプでも、配信停止とバウンスのコンタクトは非マーケティングにする候補として表示されます。

項目内容
目的届かない・受け取らない相手をマーケティングコンタクトから外し、営業には連絡手段の変化を知らせる
登録トリガー「すべてのメールの配信を停止」がtrue、またはハードバウンスを示すプロパティ(フィルター型)
主なアクションマーケティングコンタクトのステータスを非マーケティングに設定。取引が進行中の会社の担当者なら、担当営業に通知
除外条件広告のオーディエンスに使っているセグメントの対象者、1対1の営業メールで連絡を続けている商談中の相手
必要なプラン各HubのProfessional以上。マーケティングコンタクトのステータス設定はMarketing Hub Professional以上

トリガーをイベント型にすると、ワークフローをオンにした後の配信停止しか拾えないため、過去の配信停止者も含めたいならフィルター型にします。非マーケティングへの変更は、設定した時点ではなく次回の更新日の後に反映されます。ハードバウンスの多くは転職や退職によるものなので、営業への通知には「別の担当者を確認する」タスクを添えます。バウンスが急に増えた場合は、先にメールの到達率の問題を疑います。

⑨ 休眠リードの判定

休眠リードの掘り起こしメールを送る前に、誰が休眠なのかを毎回リストで抽出している会社は、判定だけをワークフローに任せます。最終接点の日付が一定日数より前のコンタクトを集めるアクティブセグメントを作り、そのセグメントへの追加をトリガーにします。

項目内容
目的休眠の判定基準を1つに固定し、掘り起こしの対象を毎回同じ条件で出せるようにする
登録トリガー「最終接点が180日以上前」などの条件のアクティブセグメントへの追加(イベント型:セグメントのメンバーシップ)
主なアクション自社で作った「休眠区分」プロパティの更新(業種や過去の商談有無で区分を分ける)。メールは送らない
除外条件既存顧客、取引が進行中の会社の担当者、非マーケティングのコンタクト
必要なプラン各HubのProfessional以上

判定とメール配信を1本にまとめないのは、休眠の相手に何を送るかは四半期ごとに変わり、判定の基準は変わらないからです。掘り起こしの優先順位とメッセージは休眠リードの掘り起こし方法で決め、送るたびにこのプロパティで対象を絞ります。セグメントの条件を後から変えた場合、その変更で新しく入ったレコードはワークフローに自動登録されない点も覚えておきます。

⑩ 契約更新前の社内通知と案内

年契約の商材で、契約終了日の2か月前になってから担当者が更新の話を切り出し、顧客の予算申請に間に合わなかった、という失注があります。会社または取引に「契約終了日」の日付プロパティを持たせ、その日付を基準に遅延させます。

項目内容
目的顧客の予算申請より前に、担当者が更新の打ち合わせを設定できるようにする
登録トリガー会社ベースまたは取引ベースで、「契約終了日」に値が入っている(フィルター型)
主なアクション契約終了日の120日前まで遅延、担当者に更新打ち合わせのタスクと社内メール通知、顧客側の担当者に活用事例の案内メール
除外条件解約の申し出を受けている顧客、自動更新の契約で案内を送らない顧客
必要なプラン各HubのProfessional以上。顧客への案内メールの送信はMarketing Hub Professional以上

日付プロパティを基準にした遅延は、指定日の何日前・何日後かを選べます。ただし登録した時点ですでにその日を過ぎていると、遅延を待たずに次のアクションへ進みます。既存の顧客をまとめて登録する日に、契約終了まで120日を切った顧客へ一斉に通知が飛ぶのはこのためで、公開前に「契約終了日まで何日あるか」で分岐を入れるか、既存レコードを登録しない設定を選びます。

顧客向けの案内メールは、担当営業が個別に連絡する前に届くと「まず営業から聞きたかった」という反応になります。担当者へのタスクを先に出し、メールはタスクの期限の後に送る順番にします。

自社の手作業のうちどれを最初に置き換えるかで迷う場合は、いまの運用を見たうえで組む順番をご相談ください。

休眠や既存顧客を扱うワークフローでステータスを変える前に、非マーケティングに切り替えないほうがよい相手が条件に入っていないかを確認します。

組まないほうがよいワークフローと、代わりにやること

ワークフローにしないほうがよいのは、HubSpotの標準機能ですでに処理されるもの、月に数件しか起きないもの、1件ずつ人の判断が要るものです。組むと、保守の手間と誤作動の調査が作業時間を上回ります。

四半期の棚卸しで停止候補になるワークフローには、共通点があります。作った当時は便利に見えても、標準機能と重なっていたり、登録数が月に数件しかなかったりします。これから組む前に、次の表に当てはまらないかを確かめます。

組みがちな例組まない理由代わりにやること
スコアの時間減衰(一定期間ごとに減点する)現行のリードスコアリングツールに減衰の設定があり、ワークフローで減点すると二重に下がるスコアリングツール側で減衰の間隔と割合を設定する
年1〜2回の展示会ごとのお礼メール本数が増え、会期ごとに文面と条件を直す手間が送信の手間より大きい一括配信でお礼を送り、出典はインポートの列で入れる
営業2〜3人での順番割り当てマネージャーが振り分けたほうが早く、偏りや例外にもその場で対応できる割り当て日と担当者を記録し、月1回偏りを確認する
Data Hubなしでの会社名の表記統一標準のアクションでは文字列の置換ができないフォームの項目を見直し、四半期ごとにまとめて修正する
大口案件の担当者への自動メール1件ごとに文面を変える必要があり、定型文は関係を損なう担当者へのタスクだけを自動で出し、メールは営業が書く
休眠リードへの一斉の自動配信判定の直後に送ると配信停止が増え、内容を変えるたびにワークフローを作り直す⑨の判定だけを自動にし、配信は施策ごとに一括配信で行う

スコアの減衰を以前ワークフローで自作していた会社は、スコアリングツールに移行したタイミングで、そのワークフローを止めたかを確認してください。止め忘れると、同じ行動の点数が二重に下がり、MQLの件数が月ごとに減っていく原因の特定に時間がかかります。減衰の設定方法はHubSpotのリードスコアリング設定の手順で確認できます。

判断に迷ったら、その処理が月に何回起きるかと、手でやると1回何分かかるかを掛け合わせます。月の合計が数十分に満たない処理は、組んだ後の点検とテストの時間のほうが長くなるため、手作業のまま残します。

契約中のプランで組める事例を先に絞る

組める事例は、どのHubのProfessionalを契約しているかで変わります。Marketing Hubだけ、Sales Hubだけの契約では、それぞれ組めない事例があるため、契約を追加する前に代わりの方法を確認します。

営業部門の予算でSales Hub Professionalだけを契約している会社が、⑧の非マーケティング設定や①のお礼メールを組もうとして、アクションが選べないことに気づく場面があります。事例ごとのプランの条件を契約の組み合わせで並べると、次のとおりです。

契約そのまま組める事例組めない部分と代わりの方法
Marketing Hub Professionalのみ①②(電話番号)③④⑥⑦⑧⑨⑩⑤の順番割り当て:分岐で担当者を固定指定する。②の会社名:手作業で修正
Sales Hub Professionalのみ②(電話番号)④⑤⑥⑦⑨、⑩の社内通知とタスク①と⑩のメール送信:営業が個別に送る。③と⑧の非マーケティング設定:手作業で設定
Marketing HubとSales HubのProfessional②の会社名以外すべて②の会社名:Data Hub Professionalを追加するか、手作業で修正
無料ツール・Starterワークフローツールでは作れない(Marketing Hub Starterはフォーム・メールからの簡易版のみ)フォーム送信後の簡易な自動化で足りる範囲を確かめてから、上位プランを検討する

HubSpotのワークフローテンプレートから始める場合

HubSpotには公式のワークフローテンプレートがあり、[自動化]→[ワークフロー]の[ワークフローを作成]から「テンプレートから」を選ぶと一覧が開きます。「プランとのみ互換性」の切り替えをオンにすると契約中のプランで使えるものだけに絞られ、名前・説明・目的での検索や、Hubのプランでの絞り込みもできます。

テンプレートは登録トリガーとアクションの骨組みとして使い、除外条件は必ず自社で足します。テンプレートには自社の既存顧客や商談中の会社を外す条件が入っていないため、そのまま公開すると、各事例の表で除外条件に書いた相手にもアクションが実行されます。

HubSpotワークフローの事例のまとめ

2本目以降のワークフローは、メールを増やすためではなく、毎週人が繰り返している操作を1つずつ置き換えるために組みます。データを整える①〜③はメールを送らないので誤送信の心配が少なく、担当者を決める④〜⑦は営業責任者がルールを説明できるようになってから、時間がたってから扱う⑧〜⑩は日付とステータスのプロパティが入力されている会社から組むのが無理のない順番です。

次にやることは、マーケと営業の担当者が先週手でやった操作を書き出し、10本の事例のどれに当たるかと、契約中のプランで組めるかを表で照らし合わせることです。月に数回しか起きない操作や、スコアの減衰のように標準機能と重なる処理は、書き出した段階で候補から外します。

無料相談

手作業で残っている運用を、組むものと組まないものに分けます

「ワークフローは数本あるが、展示会データの整理や担当者の振り分けはまだ手作業」「どれから自動化すればよいか決められない」「作ったワークフローが止めてよいのか分からない」。Ampelは外部CMOとして、現在のワークフローの一覧と、マーケ・営業が毎週行っている操作を確認し、置き換える順番とプランの条件、組まずに残す処理を担当者の方と一緒に決めます。

よくある質問

HubSpotのワークフローはどのプランで使えますか
Marketing Hub、Sales Hub、Service Hub、Data Hub、Smart CRM、Revenue HubのProfessionalとEnterpriseで使えます。Marketing Hub Starterでは、フォームやメールの画面から作る簡易版(トリガーごとに1本、アクション10個まで)に限られます。同じワークフローでも、マーケティングメールの送信はMarketing Hub Professional以上、レコード所有者のローテーションはSales HubまたはService HubのProfessional以上のように、アクションごとに条件があります。
HubSpotにワークフローのテンプレートはありますか
あります。ワークフローの作成時に「テンプレートから」を選ぶと公式テンプレートの一覧が開き、「プランとのみ互換性」をオンにすると契約中のプランで使えるものだけに絞れます。除外条件は入っていないため、既存顧客や商談中の相手を外す条件を自社で足してから公開します。
BtoBで最初に組むワークフローの例は何ですか
資料DL後のフォロー、MQL判定と営業への引き渡し、商談停滞の検知、ウェビナー後のフォローの4本です。その後は、展示会リードの出典記録や見込み客でない問い合わせの仕分けのように、メールを送らずにデータを整える事例から組むと誤送信の心配が少なく済みます。
リードスコアの減衰はワークフローで作るべきですか
現行のリードスコアリングツールを使っているなら作りません。スコアリングツールに減衰の設定があり、ワークフローで減点すると同じ行動の点数が二重に下がります。以前ワークフローで自作していた場合は、移行したときに止めたかを確認してください。
ワークフローを組むか手作業のままにするかは、どう決めればよいですか
その処理が月に何回起きるかと、1回あたりの作業時間を掛け合わせて判断します。月の合計が短い処理や、大口案件への連絡のように1件ずつ判断が要る処理は、組んだ後の点検とテストの時間のほうが長くなるため手作業のまま残します。

BtoBマーケティングの戦略設計から施策実行、運用定着までを一気通貫で支援します。