Sansan・EightとHubSpotの連携方法|名刺管理ツールからの取り込み方の違い、重複・所有者・配信同意の設計と連携しない判断

EightとHubSpotの連携は、Eight Teamの管理画面で同期ボタンを押したときにしか動きません。Sansanの場合は、HubSpotが提供するアプリを使うか、Sansan Data Hubを経由するかで、HubSpotに入る先がコンタクトだけか会社までかが変わり、HubSpot側に求められるプランも変わります。

名刺管理ツールの連携で先に決めるのは、どの方法でつなぐかよりも、同期では入らない会社の関連付け、コンタクトの担当者、ライフサイクルステージ、配信の根拠を、HubSpot側でどう埋めるかです。ここを決めずにつなぐと、担当者が空欄で、誰にメールを送ってよいか分からないコンタクトが毎週増えていきます。

営業が交換した名刺をSansanやEightにためていて、HubSpotでメール配信や商談管理を始めたところなら、つなぐかどうかは、名刺の相手にマーケティングメールを送るつもりがあるか、HubSpotのプランと名刺の量、同期後のデータを見直す担当者がいるかが分かれ目です。CSVでまとめて取り込むほうが合う会社もあり、連携しないという結論も同じ3つの条件から出せます。

名刺管理ツールとHubSpotをつなぐ方法は4つある

2026年9月時点で公式に案内されている方法は、HubSpotが提供するSansanアプリ、Sansan Data Hub経由の連携、Eight TeamのHubSpot連携機能、CSVの書き出しとインポートの4つです。違いは、入る先に会社を含むか、同期が自動か手動か、追加の契約が要るかに出ます。

名刺管理ツールとHubSpotの連携とは、SansanやEightでデータ化した名刺の氏名、会社名、メールアドレス、部署、役職などを、HubSpotのコンタクト(方法によっては会社も)として登録・更新する仕組みのことです。展示会のない月にも営業は毎週名刺を交換していますが、HubSpotに入っているのはフォームから問い合わせた人だけ、という状態を埋めるのが連携の目的になります。

方法必要な契約・権限(2026年9月時点の公式情報)HubSpot側の条件入る先と同期の向き
HubSpotのSansanアプリ(データ同期)Sansanの契約と、API連携の権限を持つユーザーが発行したAPI Keyすべての製品とプランが対象。独自の項目の対応づけはData Hub Starter以上コンタクト。SansanからHubSpotへの一方向で自動
Sansan Data Hub経由Sansan Data Hubの契約(料金は問い合わせ)各製品のStarter、Starter Customer Platform、Professional、Enterprise会社とコンタクト。HubSpotへの書き出しと読み込みがそれぞれ10分に1回
Eight TeamのHubSpot連携機能Eight Teamの契約に加えてオプション5,500円/月(税込)、年間契約プランの限定は案内されていないが、プランごとのAPIの上限で同期が失敗する場合があると案内コンタクト。Eight TeamからHubSpotへの一方向で、同期ボタンを押したときだけ
CSVの書き出しとインポートSansanは名刺のダウンロード権限、Eight Teamは管理権限インポートはどのプランでも使えるコンタクトと会社。取り込むたびに手作業

SansanはAPI KeyでZapierとつなぐ方法も案内していますが、Zapier側の料金が別にかかる場合があり、共有している名刺を全件そろえる用途には上の4つのほうが管理しやすい方法です。

展示会の会期後にまとめて入れる名刺は、温度感や会話の内容など名刺管理ツールにない情報を足す必要があるため、日々の同期と分けて展示会の名刺を既存顧客と分けてから取り込む手順で進めます。

どの方法でつなぐか 名刺の相手にHubSpotから メールを送るか、 商談の記録に使うか 使わない場合 連携しない 必要な分だけ登録 使う ときどきまとめて 取り込めば足りるか 足りる場合 CSVで インポート 常に同期したい 使っている名刺管理ツールは Eight Team Sansan Eight Teamの HubSpot連携機能 同期ボタンで一方向 会社の名寄せと 属性の付与まで必要で HubSpotが Starter以上か はい いいえ Sansan Data Hub 会社とコンタクト HubSpotの Sansanアプリ
図1:名刺管理ツールとHubSpotのつなぎ方を選ぶ流れ(2026年9月時点の公式情報による)

Sansanの連携は、HubSpotのアプリかSansan Data Hubかで入る先が変わる

HubSpotのSansanアプリはコンタクトだけを一方向に同期し、HubSpotの無料プランを含む全プランで使えます。Sansan Data Hub経由は会社とコンタクトの両方に書き込み、Sansan独自の企業コードで会社の重複をそろえられる代わりに、Sansan側の追加契約とHubSpotのStarter以上が必要です。

HubSpotのSansanアプリで同期される範囲

HubSpotのナレッジベースによると、Sansanアプリはスーパー管理者かApp Marketplaceの権限を持つユーザーがインストールし、SansanのAPI Keyを入力して、同期するタグを選びます。対象にできるのはSansanの公開タグと共有タグで、上限は300個です。インストール後に「CRM同期」タブで同期を設定し、フィールドの対応づけを確認します。既定の対応づけは用意されていて、独自の項目への対応づけを作るにはData Hub Starter以上が必要です。

API Keyはユーザーごとに発行され、そのユーザーがSansanで見られる名刺しか外部から参照できません。営業部長の個人アカウントで発行すると、その部長が見られない部署の名刺はHubSpotに入らず、部長が異動した時点で連携の前提が崩れます。Sansanのヘルプが勧めているとおり、API利用専用のユーザーを作り、見られる範囲を決めてから発行してください。

同期の対象は、既定では有効なメールアドレスがある名刺だけです。この設定は外せますが、メールアドレスのないコンタクトはHubSpotの重複判定のキーを持たないため、同じ人の名刺が入るたびに別のコンタクトが増える原因になります。ほかに、同じメールアドレスの名刺が複数あると正しく同期されない場合があること、Sansanで名刺を削除してもHubSpotのコンタクトは消えないことが案内されています。コンタクト所有者やライフサイクルステージが既定の対応づけに含まれるかは、公式の説明には書かれていないため、接続後のフィールドの対応づけ画面で確かめます。

Sansan Data Hub経由の連携で増えること

Sansanは2025年2月に、Sansan Data Hubを通じて名刺の情報をHubSpotへ自動で登録する機能の提供を始めました。Sansan Data Hubのヘルプでは、HubSpotの会社とコンタクトに書き込めること、HubSpotにある既存データにSansan独自の企業コードを付けて表記ゆれや重複をまとめられること、100種類以上の属性情報を付けられることが案内されています。HubSpotへの書き出しと、HubSpotからの読み込みは、それぞれ10分に1回です。

設定はアプリのインストールより手間がかかります。HubSpotの連携の設定画面で非公開アプリを作り、会社とコンタクトの読み書きの権限を付けてアクセストークンをSansan Data Hubに登録します。そのうえで設定シートを提出し、Sansan側で反映されるまでに約5〜10営業日かかると案内されています。Sansan Data Hubから作られたコンタクトは、HubSpotの「レコードソース」が「連携」になり、詳細に非公開アプリの名前が入るため、あとから作成経路を絞り込めます。

どちらを選ぶかの目安

HubSpotが無料プランのままか、名刺の相手をコンタクトとして入れられれば足りるなら、HubSpotのSansanアプリで始めます。Webの問い合わせ、名刺、SFAの取引先で同じ会社が別々に登録されていて、会社単位で数字を見たいのに合わないという状態なら、Sansan Data Hubの見積もりを取る価値があります。SFAにSalesforceを使っていて、Sansanがすでにそちらにつながっている会社は、名刺をSalesforceとHubSpotの両方に直接入れると同じ人が2つの経路で入るため、HubSpotとSalesforceの同期ルールを先に決めて、HubSpotへはSalesforce経由で入れるかを判断します。

Eightの連携はEight Teamのオプションで、同期ボタンを押したときだけ動く

EightとHubSpotの連携は、Eight Teamに月5,500円(税込)のHubSpot連携機能を追加して使います。管理権限を持つユーザーが同期ボタンを押したときに、チームで共有している名刺が、メールアドレスを照合のキーにしてHubSpotのコンタクトに入ります。

Eight Teamのヘルプでは、オプションは年間契約の自動更新で、申し込んだ時点から料金が発生し、契約期間の途中では止められないと案内されています。同期は自動では動かないため、「毎週月曜の朝に管理者が押す」のように、押す人と時期を決めておかないと、HubSpotの名刺データは最後に押した日で止まります。同期の結果は管理画面の履歴で確認でき、失敗したときは操作したユーザーにメールで通知されます。

同期される項目は、姓、名、メールアドレス、会社名、住所、部署、役職、会社電話番号、名刺交換日、FAX番号、携帯番号に加え、2025年6月のアップデートで共有タグ、Eight TeamのプロフィールURL、名刺所有者が加わりました。HubSpotにないメールアドレスは新しいコンタクトとして作られ、すでにあるメールアドレスは空欄の項目が補われます。部署、名刺交換日、共有タグ、プロフィールURL、名刺所有者の5つは「(EIGHT TEAM)」が付いた専用のプロパティで、同期のたびにEight Teamの値で上書きされます。

Eight Teamのヘルプは、営業がHubSpotで部署を正しく直していても、Eight Teamに古い部署が残っていれば、次の同期で古い値に戻る例を挙げています。上書きされるのはEight Team専用のプロパティだけで、自社で作ったプロパティは変わりません。そのため、HubSpotで部署を管理したいなら、同期された値をそのまま使わず、自社の部署プロパティを別に持つ設計にします。

同期の対象や戻し方にも制約があります。特定のコンタクトや項目だけを同期から外す設定はなく、一度同期した内容を元に戻すこともできません。メールアドレスのない名刺、データ化が終わっていない名刺、兼務の名刺は同期されず、同じ人の名刺が複数あればEight側で名寄せされた最新の1枚が入ります。退職者の名刺をアーカイブすると、名刺所有者は「(解除済み)名前」になり、共有タグは「[タグなし]」で上書きされます。営業が個人のEightにだけ持っていてチームに共有していない名刺は、同期の対象になりません。

同期で入らない値を、HubSpot側でどう埋めるか先に決める

連携で入るのは名刺に印刷された情報と、名刺管理ツール側のタグや所有者の名前までです。会社との関連付け、HubSpotのコンタクト所有者、ライフサイクルステージ、流入元の記録は、HubSpotの設定とワークフローで埋める前提で設計します。

同期で入る値と、自社で埋める値 名刺管理ツールから入る値 ・氏名とメールアドレス ・会社名(文字列のまま) ・部署、役職、住所、電話番号 ・名刺交換日(Eight Team) ・共有タグ(Eightは文字列) ・名刺所有者の名前(文字列) 名刺所有者はHubSpotのコンタクト所有者とは別 HubSpot側で決めて埋める値 ・会社レコードとの関連付け ・コンタクト所有者(担当営業) ・ライフサイクルステージ ・マーケティングコンタクトの区分 ・配信の根拠と名刺の取得場面 設定・ワークフロー・一括編集で埋める 下の5つを決めないまま同期を始めない
図2:同期で入る値と、HubSpot側で決めて埋める値

会社とコンタクトの紐づけ

HubSpotのSansanアプリとEight Teamの連携は、会社名を文字列としてコンタクトに入れるだけで、会社レコードは作りません。会社との関連付けは、HubSpotの「設定」>「データ管理」>「オブジェクト」>「会社」の自動化の設定で行います。この設定をオンにすると、コンタクトのメールアドレスのドメインと会社のドメイン名が一致する会社に自動で関連付き、該当する会社がなければ会社レコードが作られます。

自動の関連付けには、名刺の相手が多い会社ほど困る仕様があります。サブドメインごとに別の会社が作られるため、本社と事業部でメールアドレスのドメインが違うと会社が2つに分かれます。同じドメインの会社が複数あると、コンタクトはそのうち1社にしか関連付きません。親会社と子会社が同じドメインを使う取引先では、営業が関連付けを手で直す前提で、対象の会社を一覧にしておきます。会社の表記ゆれまでまとめたい場合は、Sansan Data Hubの企業コードを使うかどうかの判断になります。

重複と名寄せ

HubSpotはコンタクトをメールアドレスで、会社をドメイン名で同じものと判定します。名刺管理ツール側で同じ人の名刺がまとまっていても、転職や部署の異動でメールアドレスが変わった人は、HubSpotでは別のコンタクトとして入ります。古いコンタクトを消すと過去のメールの反応や商談の記録が一緒に失われるため、どこまでまとめるかはリードの名寄せを3段階のどこまでやるかで先に決めておきます。

コンタクト所有者

Eight Teamから入る「名刺所有者(EIGHT TEAM)」は文字列のプロパティで、HubSpotのコンタクト所有者とは別物です。同じ人の名刺を複数の社員が持っていれば最新の所有者の名前で上書きされ、所有者が退職すれば「(解除済み)名前」に変わります。名刺を交換した社員をそのまま担当者にするのか、その会社の担当営業を優先するのか、MQLになるまで担当者を付けないのかを決め、リードの割り当てルールと同じ基準で所有者を入れます。ワークフローが使えるプランなら名刺所有者の値で分岐して所有者を設定し、使えないプランなら所有者が空欄のコンタクトのリストを作って、週に一度まとめて一括編集します。

ライフサイクルステージ

Eight Teamの同期項目にはライフサイクルステージが含まれていません。名刺から入ったコンタクトをすぐ「リード」にすると、取引先の経理担当や仕入先の担当者までMQLの手前の集計に入り、商談化率の分母がふくらみます。名刺からの新規コンタクトは配信の根拠が確認できた人だけをリードにし、既存顧客の会社に属する人は顧客のステージのまま触らない、というように条件を分けて設定します。MQLに上げる条件と組み合わせる場合は、ライフサイクルステージの自動更新の設定と矛盾しないように条件を並べます。

流入元の記録

インポートで作られたコンタクトは、オリジナルソースが「オフラインソース」、ドリルダウン1が「インポート」になります。連携やAPIで作られたコンタクトもオフラインソースになる場合があるとHubSpotは説明していて、Webからの流入とは分けて見られますが、営業訪問で交換した名刺か、セミナーの受付で集めた名刺かまでは分かりません。名刺の取得場面を集計に使うなら、選択式の「名刺の取得場面」プロパティを作り、共有タグの文字列から値を入れます。流入元の分類の決まり方はオリジナルトラフィックソースの決まり方で確認し、プロパティを増やしすぎないようプロパティの作成基準に照らしてから作ります。

会社の関連付け、所有者、ステージの3つを同期の前に決めきれない場合は、名刺の同期後にHubSpotで埋める値の設計を相談することもできます。

名刺交換した相手にマーケティングメールを送る前に、配信の根拠を記録する

特定電子メール法のガイドラインでは、名刺などの書面でメールアドレスを通知した人への広告宣伝メールは、事前の同意の例外として扱われています。例外に当たる相手でも、受信拒否の通知を受けたら以後は送れず、送信者の名称や受信拒否の通知先の表示が必要です。

総務省と消費者庁の「特定電子メールの送信等に関するガイドライン」は、名刺などの書面でメールアドレスを通知した場合、渡した側にも相手からメールが送られてくることへの一定の予測可能性がある、という理由で例外を置いています。同じガイドラインは、通知の相手方となる送信者が特定されている必要があり、「第三者からメールを送ることがあります」のような表示で受けた通知は、メールアドレスの通知とは解されないとしています。名刺管理ツールのデータをグループ会社や提携先と共有していて、そちらから案内を送る場合に同じ例外が当てはまるかは、公式の解説から読み取れる範囲を超えるため、社内の法務か顧問弁護士に確かめてください。

消費者庁の解説資料は、ほかに2つの条件を示しています。送るメールが通信販売などの電子メール広告に当たる場合は特定商取引法が適用され、名刺の例外があっても請求や承諾なしには送れません。同意を証する記録の保存は、同意を得て送る場合の法律上の義務で、名刺の例外とは別の規定ですが、ガイドラインは、受信者とのトラブルに備えて同意を適正に得たことを説明できる最低限の記録を持つことを推奨しています。

名刺管理ツールの連携で困るのは、送ってよい相手と送るべきでない相手が同じ同期で入ってくることです。営業が交換する名刺には、商談相手のほかに、取引先の経理担当、採用面接の相手、仕入先の担当者も混ざります。HubSpotに「配信の根拠」という選択式のプロパティを作り、「同意を取得」「名刺交換のみ」「取引関係」「不明」に分けて、同期したコンタクトには「名刺交換のみ」か「不明」を入れておきます。Eight Teamなら名刺交換日も同期されるため、いつの名刺かを後から説明できます。

名刺管理ツールのメール配信機能ですでに案内を送っている会社は、配信停止の状態がHubSpotに入るかも確かめます。Eight Teamの同期項目に配信停止の状態は含まれておらず、HubSpotのSansanアプリも同期の対象はコンタクトの項目です。両方から送り続けるなら、片方で停止した人をもう片方でも止める手順を決めてから、HubSpotでの配信を始めます。

同期したコンタクトをマーケティングコンタクトにするかは、アプリごとの設定で決まる

連携やAPIで作られたコンタクトは、既定では非マーケティングコンタクトとして入ります。マーケティングに切り替えた時点で請求の件数に数えられるため、アプリ単位のスイッチは入れず、配信の根拠が確認できた相手だけを条件で切り替えます。

HubSpotのナレッジベースでは、連携またはAPIで作られたコンタクトの既定は非マーケティングで、変更できると案内されています。変更の場所は「設定」>「連携」>「マーケティングコンタクト」で、アプリごとにオンとオフを切り替えるスイッチがあり、使えるのはMarketing HubのStarter、Professional、Enterpriseです。スイッチの対象はOAuthかApp Marketplaceから接続した、コンタクトを同期するアプリで、オンにした後に作られたコンタクトだけがマーケティングになります。Sansan Data Hubは非公開アプリで接続するため、この一覧に表示されるかを設定画面で確かめます。

営業全員の名刺が毎週入る状態でスイッチをオンにすると、経理担当や採用の相手までマーケティングコンタクトの件数に入り、契約の段階が上がります。非マーケティングに戻しても、請求に反映されるのは次の更新日です。切り替えの反映時期と件数の見方はマーケティングコンタクトが請求に反映されるタイミングで確認しておきます。

名刺から入ったコンタクトは非マーケティングのまま受け、配信の根拠が「同意を取得」か、社内で送ると決めた「名刺交換のみ」の相手だけを、リストの条件でまとめてマーケティングに切り替えます。

CSVで取り込む場合は、単一オブジェクトのインポートで「これらのコンタクトをマーケティングコンタクトに設定」のチェックボックスをオンにしたときだけマーケティングになります。複数オブジェクトのインポートとHubSpotモバイルアプリで作ったコンタクトは、非マーケティングで固定です。

名刺管理ツールとHubSpotを連携しないほうがよい場合

名刺の相手にHubSpotからメールを送らず、商談の記録にも使わないなら、連携の費用と同期後の見直しの手間に見合いません。必要な名刺だけを営業がHubSpotに登録するか、CSVでまとめて取り込むほうが、データを管理しやすくなります。

次の条件に当てはまる会社は、連携を見送るか、CSVの取り込みから始めます。

  • 名刺の大半が既存の取引先や仕入先で、HubSpotの主な用途がWebからの問い合わせと商談の管理にとどまる
  • SFAが別にあり、名刺管理ツールがすでにSFAにつながっていて、HubSpotにはSFAとの同期で入る
  • 同期後の重複、上書き、所有者の空欄を見直す担当者を決められない
  • Eight Teamを使っていて、年間契約のオプションを試験的に入れる形がとれない
  • HubSpotが無料プランのままで、会社の名寄せまで連携で済ませたい(Sansan Data HubはStarter以上が前提)

CSVで取り込む場合、Sansanでは名刺のダウンロード権限に応じて自分の名刺、全体、指定部署の名刺を書き出せます。非公開の名刺や、操作するユーザーが見られない部署の名刺は書き出せません。Eight Teamでは管理権限のユーザーが共有名刺を一括で書き出せ、CSVには名刺交換日と社内共有タグが含まれます。書き出したファイルは、HubSpotにある既存の会社と照合してから取り込みます。照合と取り込みの手順は、HubSpotのデータ整備の手順と同じ順番で進められます。

CSVの取り込みは、取り込むたびに人が目を通すため、経理担当や採用の相手をその場で外せます。取り込む前に配信の根拠と取得場面の列を足しておき、名刺の枚数や使う部署が増えて作業が毎月の負担になった時点で、連携に切り替えます。

試験同期から本番運用までの進め方

連携は、HubSpotのデータを書き出して保存し、受け皿のプロパティと会社の関連付けを整えてから、範囲を絞って試します。Eight Teamは同期の範囲を絞れず、戻すこともできないため、最初の同期の前に準備を終えておきます。

  1. HubSpotのコンタクトと会社をすべてエクスポートして保存します。同期で上書きされた値を確かめるときの比較元になります。
  2. 会社の自動関連付けの設定と、同じドメインを持つ会社の重複を確認します。
  3. 「配信の根拠」「名刺の取得場面」、Eight Teamを使うなら自社の部署プロパティを作ります。
  4. HubSpotのSansanアプリなら、同期するタグを1つに絞って接続します。Eight Teamは共有名刺がすべて対象になるため、共有の範囲をEight Team側で見直してから同期します。
  5. 同期されたコンタクトを数件開き、プロパティの履歴、レコードソース、会社の関連付け、マーケティングコンタクトの区分を確かめます。
  6. 問題がなければタグを広げ、所有者の設定とライフサイクルステージの設定を動かします。

本番に入った後は、月に一度、HubSpotの接続アプリの画面で作成・更新の件数を見て、同期が止まっていないかと、別のアプリが同じプロパティを書き換えていないかを確認します。同期の向きや上書きのルールを連携全体で整理する場合は、HubSpot連携で同期の向きと正のデータを決める方法を使って、名刺管理ツール以外の連携と同じ表にまとめます。

試験同期で重複や上書きが想定より多く出た場合は、同期の設定と既存データの整え方を相談するところから始められます。

まとめ

SansanならHubSpotのSansanアプリかSansan Data Hub、EightならEight TeamのHubSpot連携機能、枚数が少なければCSVのインポートが選択肢です。どれを選んでも、会社の関連付け、コンタクト所有者、ライフサイクルステージ、配信の根拠は同期では埋まりません。

次にやることは、名刺の相手にHubSpotからメールを送るかを決め、送るなら「配信の根拠」のプロパティを作ること、会社の自動関連付けと所有者の決め方を決めること、HubSpotのデータを保存してから範囲を絞って試験同期をすることの3つです。メールを送らず商談の記録にも使わないなら、連携せずに必要な名刺だけを登録する運用で足ります。

無料相談

名刺管理ツールの同期方法を選び、HubSpotで埋める値と配信のルールまで一緒に決めます

「SansanやEightとつないだら、担当者が空欄のコンタクトが増えた」「名刺交換だけの相手にメールを送ってよいか決まらない」「マーケティングコンタクトの件数が急に増えた」。Ampelは外部CMOとして、名刺の量と営業の体制、HubSpotの契約を伺い、連携の方法の選定、会社の関連付けと所有者のルール、配信の根拠の記録と試験同期の段取りまでを担当者の方と一緒に決めます。

よくある質問

SansanとHubSpotの連携は無料プランでも使えますか?
HubSpotが提供するSansanアプリは、HubSpotのすべての製品とプランが対象です。Sansanの契約とAPI Keyは別に必要で、独自の項目への対応づけにはData Hub Starter以上が要ります。Sansan Data Hub経由の連携は、2026年9月時点の公式ヘルプで各製品のStarter以上が対象とされています。
EightとHubSpotの連携にかかる料金はいくらですか?
Eight Teamの契約に加えて、HubSpot連携機能のオプションが月5,500円(税込)です。2026年9月時点の公式ヘルプでは年間契約の自動更新で、申し込んだ時点から料金が発生すると案内されています。HubSpotの利用料は別にかかります。
名刺をHubSpotに同期するとマーケティングコンタクトの料金は増えますか?
既定では増えません。連携やAPIで作られたコンタクトは非マーケティングとして入ります。「設定」>「連携」>「マーケティングコンタクト」でアプリのスイッチをオンにすると、その後に同期されたコンタクトがマーケティングとして数えられます。
名刺交換した相手にメルマガを送ってもよいですか?
特定電子メール法のガイドラインでは、名刺などの書面でメールアドレスを通知した人への送信は、事前の同意の例外とされています。受信拒否を受けたら以後は送れず、送信者の名称や受信拒否の通知先の表示が必要です。通信販売の広告に当たる場合や、名刺を受け取った会社以外から送る場合は、社内の法務に確認してから送ります。
名刺管理ツールを使わずにHubSpotだけで名刺を登録できますか?
HubSpotモバイルアプリの名刺スキャンで、1枚ずつコンタクトを作れます。Androidと、iOS 16以降のiPhoneが対象で、iPadには対応していません。作られたコンタクトは非マーケティングで固定です。日本語の名刺の読み取り精度は、公式ヘルプに記載がないため、実際の名刺で試してから運用を決めます。

BtoBマーケティングの戦略設計から施策実行、運用定着までを一気通貫で支援します。