「HubSpotとSalesforce、結局どっちがいいんですか」という質問は、BtoBマーケティングの支援現場で最も頻繁に受けるものの一つです。どちらも世界トップクラスのCRMであり、機能の重複も多いため、比較すればするほど判断がつかなくなります。
ただ、この二つは同じカテゴリの競合製品というより、設計思想と想定ユーザー層が根本的に異なるプロダクトです。違いを「機能の優劣」ではなく「誰が、どんな体制で運用する前提か」と「費用がどこで膨らむか」の二軸で捉えると、判断は一気に単純になります。
この記事では、両ツールの設計思想・機能・料金体系・AI機能を2026年時点の情報で整理し、自社がどちらを選ぶべきかの判断基準を提示します。想定読者は、CRM/MAをこれから選定するBtoB企業のマーケティング担当者と意思決定者です。
目次
HubSpotとSalesforceの根本的な違い——設計思想から理解する
HubSpotは「小さなチームが自力で運用できること」を、Salesforceは「複雑な組織の要件に合わせて作り込めること」を優先して設計されています。この前提が違うため、機能を一つずつ比べても意思決定の役には立ちません。
HubSpotは2006年創業で、インバウンドマーケティングという概念を提唱した企業が開発したプラットフォームです。マーケティング・営業・カスタマーサクセスを単一のデータベース上で管理するオールインワン設計を基本とし、UIの平易さ、セットアップの容易さ、学習リソースの充実を強みとしています。無料のCRMから始めて、必要なHub(Marketing/Sales/Service など)を必要なティアで追加していく構造です。
Salesforceは1999年創業で、CRMのクラウド化を業界に先駆けて実現した企業です。営業パイプライン管理を核に、用途別の製品を組み合わせて使うアーキテクチャを取ります。カスタムオブジェクト・カスタムアプリによる作り込み、複雑な承認フロー、詳細な権限管理、外部システムとのAPI連携が強みです。その代わり、設計・構築の工程が実質的に必須になります。
一言でまとめると、HubSpotは「使いやすさと一体性」、Salesforceは「拡張性とカスタマイズ性」を優先した設計です。なお、CRMとMAの概念的な役割分担が整理できていない場合は、先にCRMとMAの違いを押さえたほうが、この先の比較が理解しやすくなります。
比較の前に、HubSpotで実際にどこまでの運用ができるのかを押さえておくと判断がぶれません。HubSpot活用の全体像で運用範囲を確認できます。
機能面の比較——CRM・MA・営業支援それぞれの実力
CRMの基本機能は両者とも十分に揃っています。差が出るのは、商談管理の複雑さへの対応力と、マーケティング機能が同一基盤に載っているかどうかです。
CRM(顧客管理)
HubSpotのCRMは無料で利用でき、取引先・コンタクト・商談パイプラインを直感的なUIで管理できます。メールの自動取り込み、活動タイムラインの表示など、現場担当者が入力を続けやすい設計になっているのが特徴です。
Salesforceは、複雑な商談管理に強みがあります。多段階の承認フロー、階層構造を持つ営業組織、見積・契約との連携(CPQ)など、大規模組織特有の要件をカバーできます。ただしカスタマイズ自由度が高い分、「使いこなすための設計」を誰かが担う必要があります。CRMの構築を外部に委託する前提であれば、CRM構築を外注する際の費用相場も並行して確認しておくと予算の精度が上がります。
マーケティングオートメーション(MA)
HubSpotのMarketing Hubは、フォーム・ランディングページ・メール配信・ワークフロー・リードスコアリングを一つの画面で管理できます。CRMと同一プラットフォームのため、マーケティングが育てたリードがそのまま営業パイプラインに流れます。この構造上のメリットは実務では大きく、マーケティングと営業の連携を仕組みとして作りやすくなります。
Salesforce側のMAは、従来はAccount Engagement(旧Pardot)が中心でしたが、現在の公式ラインナップではAgentforce Marketing(旧Marketing Cloud)が前面に出ています。いずれもCRMとは別製品のため、契約もデータ同期の設計も別立てになる点が構造上の違いです。Account Engagementとの詳細な比較はHubSpotとPardotの比較で扱っています。
レポート・分析
HubSpotはカスタムレポートビルダーとアトリビューションレポートをProfessional以上で利用できます。SQLを書かずに視覚的にレポートを組めるのが特徴です。Salesforceはレポート・ダッシュボード機能が強力で、大量データの分析や複雑な条件指定に対応しますが、設計がないまま作り込むと「作れるが誰も見ないダッシュボード」になりがちです。どちらを選ぶにせよ、先にBtoBのKPIダッシュボード設計を固めてからツール上に実装する順序が有効です。
価格体系の比較——トータルコストで判断する
ライセンス料の単価比較は意味を持ちません。両者は「何によって金額が変動するか」という課金の軸そのものが違うため、総コスト(TCO)で並べて初めて比較可能になります。
まずSalesforceの現行ラインナップです。かつてのEssentials・Professionalという名称は再編され、2026年時点では次の6エディション構成になっています(公式公表値・2026年5月時点・税抜・1ユーザー月額)。
| エディション | 月額(1ユーザー) | 契約条件 |
|---|---|---|
| Free Suite | 0円 | 契約不要・最大2ユーザー |
| Starter Suite | 3,000円 | 月払い・年払いを選択可 |
| Pro Suite | 12,000円 | 年間契約 |
| Enterprise | 21,000円 | 年間契約 |
| Unlimited | 42,000円 | 年間契約 |
| Agentforce 1 Sales | 66,000円 | 年間契約 |
実務上重要なのは、Salesforceに永年無料のFree Suite(最大2ユーザー)が存在する点です。「Salesforceは無料で試せない」という前提で比較しているなら、それは古い情報です。ただしFree Suiteはカスタマイズ不可・AppExchange非対応という制約があり、CRMの操作感を確かめる用途に限られます。
HubSpotは2024年以降、シート制の料金体系に移行しています。金額は「Hub × ティア(Free/Starter/Professional/Enterprise) × シート数 × マーケティングコンタクト数」で決まる構造です。各媒体が公表している2026年時点の目安では、Marketing Hub Professionalが月額106,800円〜(コアシート3名分を含む)、これに初回のみの導入支援費として360,000円が加わります。閲覧のみのメンバーには無料の表示専用シートを割り当てられるため、全員に有料シートを配る必要はありません。プラン別の詳細はHubSpotの料金プラン比較と無料版と有料版の違いで整理しています。
そして両者とも、ライセンス料の外側に見落とされやすい費用があります。Salesforceはライセンス自体の初期費用は0円ですが、公式が示す目安として、構築を外部委託する場合に50万〜300万円程度の費用が発生します。さらにサポートのSuccess Planは、Standardは無料である一方、専門家による直接支援を受けるPremierは該当ライセンス料の30%が上乗せされます。10名でEnterpriseを契約するなら、年間で約75万円がここに乗る計算です。HubSpot側も、Professional以上では導入支援費が原則として必要になります(認定パートナー経由で免除されるケースがあります)。
「HubSpotは初期費用が安い」という一般論のまま稟議を作ると、Professional以上で必要になる導入支援費が抜け落ちます。Salesforce側もPremier契約時はライセンス費の1.3倍が実質的な基準額になるため、どちらもライセンス単価だけで比較すると初年度予算が崩れます。
| 比較項目 | HubSpot | Salesforce |
|---|---|---|
| 無料で使える範囲 | 無料CRM(機能制限あり・人数上限なし) | Free Suite(最大2ユーザー・カスタマイズ不可) |
| 課金の主な変動要因 | ティア × シート数 × マーケティングコンタクト数 | エディション単価 × ユーザー数 |
| MA機能の位置づけ | Marketing Hubとして同一基盤に含まれる | Agentforce Marketing等を別製品として追加 |
| 初期・導入費用 | Professional以上で導入支援費(免除ケースあり) | ライセンスは0円/外部委託時は50万〜300万円が目安 |
| サポート費用 | プランに応じて付帯 | Premierはライセンス費の30%が上乗せ |
| ダウングレード | ティア変更で調整可能 | 上位から下位への変更は大半の製品で不可 |
金額そのものは改定されます。ここで持ち帰るべきは具体的な数字ではなく、「HubSpotは人数と配信対象数で膨らみ、Salesforceは人数と構築・サポートで膨らむ」という変動要因の違いです。自社の3年後の人員計画と配信対象リスト数を置いて試算すると、どちらが先に予算を圧迫するかが見えてきます。自社の条件でどちらの総コストが妥当かを整理したい場合はご相談ください。
どちらが向いているか——組織フェーズ・課題別の判断基準
向き不向きは、営業組織の規模と商流の複雑さ、そして運用を内製するか外部に任せるかで概ね決まります。以下のリストで自社に当てはまる項目の数を数えてください。
HubSpotが向いている組織・状況
- 従業員数が数名〜数百名規模のスタートアップ・中小企業
- マーケティング担当が1〜3名で、運用の内製化を目指している
- マーケと営業でツールが分かれ、リードデータが分断されている
- コンテンツを軸にしたインバウンドのリード獲得を強化したい
- Excel管理から脱却し、これからCRMを導入する
- まず低コストで始め、成果が出てから拡張したい
特に3番目に該当する場合、ツールを一本化するだけで見える化が進みます。一人体制での運用を前提にするなら、一人マーケでのHubSpot運用で現実的な守備範囲を確認しておくとよいでしょう。
Salesforceが向いている組織・状況
- 営業組織が数十名以上で、複雑な商談管理・多段階の承認フローが必要
- 複数の事業部・地域・チャネルにまたがる商流を管理したい
- ERPなど基幹システムとの高度な連携が不可欠
- IT部門またはSalesforce専任の管理者リソースを確保できる
- すでにSalesforceを使っており、MA製品の追加を検討している
- 多言語・多通貨・複雑な権限管理を伴うグローバル展開をしている
4番目は見落とされやすい条件です。Salesforceは作り込める分、作り込む人が必要になります。この担い手がいない状態での導入は、機能を使わないままライセンス費だけ払い続ける結果になりがちです。
「まずHubSpot、将来Salesforce」という選択肢
成長中のBtoB企業からよく聞くのが「今はHubSpotで足りるが、大企業向け営業を本格化したらSalesforceが必要になるのでは」という懸念です。実際、両者は公式コネクタで双方向連携できるため、マーケティングとインサイドセールスをHubSpot、大型商談の管理をSalesforceで分担する構成は成立します。
ただし、この構成はデータ整合性の管理に相応の運用コストがかかります。多くのフェーズでは、まずどちらか一方を深く使いこなすほうが先です。将来の移行を懸念するなら、MAツールの乗り換え手順を先に読み、移行そのものにかかる工数を現実的に見積もったうえで判断してください。
現場でよく起きる「ツール選定の失敗パターン」
選定の失敗はツールの機能不足ではなく、判断の順序を誤ることで起きます。以下の3つは特に再発率が高いパターンです。
パターン1:要件よりブランド名で選ぶ
「有名だから」「大手も使っているから」という理由でSalesforceを選び、運用人材も予算も追いつかずに形骸化するケースです。CRMは営業担当の入力習慣が定着しなければデータが溜まらず、結果としてマーケティング側の分析精度も上がりません。ツールは使われて初めて価値を持ちます。
パターン2:将来の拡張性を過大評価する
「将来100名規模になったときのために、今からSalesforceを入れておく」という判断は、現時点の運用コストを過小評価しています。ツールの活用度は現在の組織リソースで決まります。加えてSalesforceは大半の製品で上位から下位へのダウングレードができないため、先回りした上位契約は撤退しにくい投資になります。
パターン3:マーケと営業のツールが分断したまま
マーケはHubSpot、営業は別のSFAという状態が固定化するパターンです。この場合、マーケが育てたリードの情報が営業側に届かず、アトリビューション分析も成立しません。ツール選定の前に、MQLとSQLの定義を含めた「どのデータを、どの段階で、誰に渡すか」の設計を済ませておく必要があります。
この3つはいずれも、ツール比較の前段にある設計を飛ばしたことが原因です。導入後につまずく典型例はHubSpot導入が失敗する理由でも整理しています。選定の前段にある設計から一緒に詰めたい場合はご相談ください。
AI機能の比較——BreezeとAgentforceは課金構造が違う
2026年時点では、両ツールの差はAI機能の提供形態にも表れています。押さえるべきは機能名ではなく、AIを使うほど何の費用が増えるのかという構造の違いです。
HubSpotのAI機能はBreezeという名称で提供されています。日常業務を補助するアシスタント機能と、特定業務を自律的に処理するエージェント機能で構成され、多くの機能は「HubSpotクレジット」を消費します。クレジットは契約プランに応じて毎月付与され、上限を超えた分は追加購入する仕組みです。つまり、AI利用が増えるほど従量的にコストが乗る構造です。
SalesforceのAIはAgentforceとして提供されます。こちらはエディションに紐づく形が基本で、公式の説明ではAgentforceの利用はEnterprise(月額21,000円/ユーザー)以上のエディションに含まれます。さらに営業向けのアドオンであるAgentforce for Salesは月額15,000円〜/ユーザー、全機能が解放されるAgentforce 1 Salesは月額66,000円/ユーザーという水準です。AI活用を広げる判断が、そのままエディションのアップグレードやアドオン追加という固定費の増加につながります。
HubSpotは「使った分だけクレジットが減る」変動費型、Salesforceは「使える人数分の単価が上がる」固定費型です。AIを一部の担当者だけで試したいならHubSpot型、営業組織全体に一斉展開する前提ならSalesforce型のほうが読みやすい費用構造になります。
実務上の注意点として、AIエージェントは投入されるCRMデータの質に成果が完全に依存します。企業名の表記ゆれ、重複コンタクト、空欄のままの必須項目が残っている状態では、どちらのAIも精度が出ません。AI機能を選定理由に据える前に、CRMデータのクレンジングが実行できる体制かどうかを確認してください。加えて、商談スコアリングや予測系の機能は数か月分以上のデータ蓄積があって初めて精度が出るため、導入直後に評価しても判断材料にはなりません。
HubSpotとSalesforceの連携という選択肢——採用すべきケースと注意点
両者を連携させる構成は技術的には成立しますが、一から選定する企業にはまず推奨しません。既存の運用を壊さずに統合したい場合の選択肢と考えてください。
HubSpotとSalesforceには公式のネイティブ連携があり、コンタクト・会社・商談のデータを同期できます。典型的なユースケースは、マーケティングとインサイドセールスをHubSpotで、フィールドセールスの大型商談管理をSalesforceで行う分業構成です。
ただし現実的な課題が二つあります。一つはデータの二重管理です。どちらをマスターデータとするかを設計しないと、更新タイミングのズレや重複レコードが必ず発生します。もう一つはアトリビューション分析の分断です。マーケのデータがHubSpot、受注データがSalesforceにある状態では、リードソース別の受注率や商談貢献度の集計が一気に複雑になります。
連携を検討する場合は、機能の可否より先に、コンタクト・会社・商談それぞれについてどちらを正とするかの同期ルールを文書化してください。ここを曖昧にしたまま連携を有効化すると、後からの修正コストが導入コストを上回ります。
この構成に価値があるのは、すでに別々のチームが両ツールを使っており、既存フローを維持したままデータを統合したいケースです。新規に選定する段階であれば、まずどちらか一方への統一を検討してください。判断や設計を外部に相談する場合は、CRMコンサルタントの選び方とHubSpotパートナーの選定基準が参考になります。
「どちらを選ぶか」の判断フロー:3つの問いで方向性を決める
全項目を比較しなくても、次の3問に答えれば有力候補は絞り込めます。
- Q1:インバウンド施策(SEO・コンテンツ・メール配信)に本格的に取り組む予定がありますか。
Yesであれば、MA機能が標準で備わっているHubSpotが有利です。SalesforceでMA機能を賄うには追加製品と追加費用が必要になります。 - Q2:営業の商談プロセスが複雑で、システム上で細かく再現する必要がありますか。
複数の承認フロー、代理店チャネル、数百名規模の営業組織などが該当します。Yesであれば、Salesforceのカスタマイズ性を活かす方向を検討してください。現在のフェーズでそこまでの複雑さがないなら、HubSpotで十分に対応できます。 - Q3:CRM/MAを担当する専任の管理者やエンジニアを社内に確保できますか。
Noであれば、HubSpotが現実的です。Salesforceは運用体制を整えないまま導入すると管理コストが膨らみます。外部委託を前提にする場合でも、HubSpotのほうが委託範囲を抑えやすい傾向があります。
Q1がYes、Q2とQ3がNoであればHubSpotが有力です。Q2がYesでQ3もYes、または体制を整えられる見込みがあるならSalesforceを検討する価値があります。Q1もQ2もYesで組織が中規模以上であれば、両者を併用するハイブリッド構成も選択肢に入ります。
3問に答えても判断が割れる場合は、自社の営業プロセスと体制を前提にした選定をご相談いただけます。
判断基準の整理とまとめ
HubSpotとSalesforceは「何ができるか」ではなく「誰が、どんな体制で運用するか」で選ぶツールです。最後に判断の要点を整理します。
- スタートアップ・中小企業・マーケ立ち上げ期:HubSpotが最有力。まず無料CRMでリード管理の実態を掴み、必要になったティアだけを上げる
- 大規模営業組織・複雑な商流・基幹系連携が必要:Salesforceを基点にする。ただし構築費とSuccess Planを含めた総額で稟議を組む
- 費用は単価ではなく変動要因で比較する:HubSpotは人数×配信対象数、Salesforceは人数×構築・サポートで膨らむ
- AIは課金構造で選ぶ:一部で試すならクレジット従量のHubSpot型、全社展開ならエディション課金のSalesforce型
- 選定より先にすべきこと:マーケと営業がどのデータをどう共有するかの設計。ツールはその後に選ぶ
価格もプラン構成も、この1年でどちらも大きく変わりました。比較検討の際は、必ず各社の公式ページで最新の条件を確認してください。ツール選定の全体像はMA導入の進め方、他ツールも含めた横並び比較はMAツール比較で扱っています。HubSpotに決めた場合の次の一歩はHubSpot初期設定チェックリストです。
無料相談
CRM・MAの選定でお困りではありませんか
HubSpotとSalesforceのどちらが自社に合うかは、機能一覧ではなく組織体制と3年後の総コストで決まります。要件の棚卸しから選定基準の設計、導入後の運用設計まで、BtoBマーケティングの実務視点でご支援します。
よくある質問(FAQ)
- HubSpotとSalesforceは同じカテゴリのツールですか?
- 機能の重複はありますが、設計思想と想定ユーザー層が異なります。HubSpotはマーケ・営業・CSを単一基盤で管理するオールインワン型で、中小企業やスタートアップに向いています。Salesforceは用途別の製品を組み合わせ、高度にカスタマイズして使う前提のプラットフォームで、大規模組織や複雑な商流を持つ企業に向いています。
- Salesforceに無料で使えるプランはありますか?
- あります。公式が提供するFree Suiteは月額0円・最大2ユーザーで、契約もクレジットカード登録も不要です。リード・取引先・商談管理などの基本機能を期間制限なく利用できます。ただしカスタマイズ不可・AppExchange非対応という制約があるため、3ユーザー以上で使う場合や作り込みが必要になった段階でStarter Suite以上への移行が必要です。
- HubSpotの無料版はどこまで使えますか?
- 無料CRMではコンタクト・会社・商談パイプラインの管理、メールトラッキング、一部のフォームとランディングページ機能を利用できます。一方で、ワークフローによる自動化、リードスコアリング、カスタムレポートなどはProfessional以上のプランが必要です。人数の上限がない点はSalesforceのFree Suiteとの明確な違いです。
- 中小企業がSalesforceを選ぶべきケースはありますか?
- あります。主要顧客が大企業で、先方のシステム要件としてSalesforce連携が求められる場合や、すでに別部門がSalesforceを使っていて全社統一する場合などです。ただしその場合も、ライセンス費に加えて構築費とSuccess Planの費用を織り込んだ総額で判断してください。
- HubSpotからSalesforceへの移行は可能ですか?
- 技術的には可能です。HubSpotのデータはCSVエクスポートや公式APIで取り出せます。ただしワークフロー・スコアリングルール・カスタムプロパティーといった設定の移行には相応の工数がかかります。移行を検討する際は、データマッピング設計と並行して現行プロセスの棚卸しを先に行うことを推奨します。