「HubSpotでスコアリングを設定したいが、解説記事の手順どおりに操作しても、その画面が見つからない」——2024年以降にHubSpotのリードスコアリング機能が刷新されたため、こうした行き詰まりが起きています。プロパティー画面で「HubSpotスコア」を編集する旧来のやり方は、現在の主要な設定経路ではありません。
現行のHubSpotでは、リードスコアリングは独立したツールとして提供され、エンゲージメントスコア・適合スコア・複合スコアの3タイプを、コンタクト/会社/取引それぞれに複数作成できます。スコア減衰やしきい値ラベルも標準機能になり、以前はワークフローで代替していた処理が不要になりました。設計の考え方そのものを、新しい機能構造に合わせて組み直す必要があります。
本記事では、現行のリードスコアリングツールを前提に、スコアタイプの選び方、配点とグループ上限の設計、実際の設定手順、旧スコアからの移行判断、そして運用で崩壊させないための仕組みまでを解説します。HubSpotを導入済み、または導入検討中のBtoBマーケティング担当者を対象としています。
目次
リードスコアリングとは何か:定義と目的の整理
リードスコアリングは、リードの状態を眺めるためのダッシュボードではなく、マーケティングと営業の間に置く自動仕分けゲートです。この位置づけを外すと、設計は必ず形骸化します。
リードスコアリングとは、見込み顧客の属性情報(役職・企業規模・業種など)と行動情報(Webサイト閲覧・資料ダウンロード・商談予約など)をもとに各リードへ数値を付与し、営業がアプローチすべき優先順位を自動判定する仕組みです。
BtoBマーケティングにおける目的は、大きく2つに整理できます。第一に、マーケティング部門が育成を継続すべきリードと、営業部門がいますぐ接触すべきリードを機械的に切り分けること。第二に、その判断基準を担当者の勘に依存させず、組織として再現できるプロセスに落とすことです。
逆にいえば、「営業に渡す/渡さない」の分岐にスコアが接続されていない状態では、どれだけ精緻な配点を組んでも成果には結びつきません。スコアリングの設計は、マーケティングと営業の連携設計とセットで考えるべき領域です。
スコアリングは単体で機能するものではなく、ライフサイクルステージやワークフローと噛み合って初めて営業への引き渡しが回り始めます。HubSpot活用の全体像では、各機能をどの順番で組み立てるかを整理しています。
HubSpotのリードスコアリング機能:3つのスコアタイプとAIスコア
現行のHubSpotでは、スコアは「エンゲージメント」「適合」「複合」の3タイプから選び、コンタクト・会社・取引それぞれに複数作成できます。単一の「HubSpotスコア」プロパティーを育てる旧来の発想とは、設計の前提が異なります。
3つのスコアタイプの違い
HubSpotのナレッジベース(2026年6月更新時点)によれば、作成できるスコアは次の3タイプです。
- エンゲージメントスコア:Webサイト訪問、CTAクリック、メール開封、フォーム送信といった行動イベントで評価します。コンタクトと会社が対象です。
- 適合スコア:役職・企業規模・年商・業種といったプロパティー値で、自社の理想顧客像にどれだけ近いかを評価します。こちらもコンタクトと会社が対象です。
- 複合スコア:行動条件と適合条件の両方を合算した総合スコアです。コンタクト・会社・取引のすべてに作成でき、合計スコアに加えて、エンゲージメント分・適合分を個別のプロパティーとして保持することもできます。
実務では、複合スコアを1本立てるだけでは足りない場面が多く出ます。たとえば適合度は高いが行動が動いていないリードと、行動は活発だが適合しないリードは、打ち手がまったく違うからです。前者はインサイドセールスからのアウトバウンド、後者は情報提供を続けて様子を見る対象になります。合計値が同じでも中身が違うため、複合スコアを使う場合でもエンゲージメント分と適合分を分けて保持しておくことを推奨します。
対象オブジェクトとプラン要件
リードスコアリングツールは、Marketing HubとSales HubのProfessional以上で提供されています。旧来のスコアリングをStarterで運用できると解説する記事が残っていますが、現行ツールの要件は下表のとおりです。契約前に検討している場合は、HubSpotの料金プラン比較とあわせて確認してください。
| スコア対象 | 作成できるスコアタイプ | 必要なサブスクリプション |
|---|---|---|
| コンタクト | エンゲージメント/適合/複合 | Marketing Hub Professional・Enterprise |
| 会社 | エンゲージメント/適合/複合 | Marketing Hub または Sales Hub の Professional・Enterprise |
| 取引 | 複合のみ | Sales Hub Professional・Enterprise |
| コンタクト(AIスコア) | エンゲージメント/適合 | Marketing Hub Enterprise |
AIスコアはEnterprise限定、必要データは最低50件
AIによるスコア作成は、コンタクトのエンゲージメントスコアと適合スコアで利用できますが、Marketing Hub Enterpriseが必要です。スコアを生成するには、転換済みコンタクト25件と未転換コンタクト25件を含む、最低50件のコンタクトが求められます。
AIスコアの設計では、「開始:MQL」「終了:SQL」「時間枠:30日」のように評価対象の遷移を指定すると、その期間に該当の遷移を起こしたコンタクトの共通点をもとに基準が生成されます。つまり、AIに任せる前にMQLとSQLの定義とライフサイクルステージの運用が整っていることが前提になります。ステージの更新が担当者の手作業で滞っている状態では、学習の教師データ自体が壊れます。
データが少ない立ち上げ期のスタートアップや、ライフサイクルステージの運用が固まっていない組織では、手動のルール設計から始めるのが現実的です。
スコア設計の考え方:配点・グループ上限・減衰
スコア設計の質を決めるのは個々の配点ではなく、グループ上限とスコア上限による重み付けです。ここを設計せずに配点だけを積むと、行動量の多いリードが機械的に上位へ来ます。
適合スコアの設計
適合スコアは、自社の理想顧客像にどれだけ近いかを数値化します。設計の出発点は配点表ではなく、ICP(理想的顧客プロファイル)です。受注実績のある企業に共通する属性を先に言語化し、それを条件に翻訳する順番を守ってください。
- 役職が意思決定層(部長・役員・経営者)に該当する:加点
- 業種が自社のターゲット業界に合致する:加点
- 従業員規模が受注実績の多いレンジに入る:加点
- フリーメールアドレス、競合企業ドメイン、求職目的の問い合わせ:減点
減点ルールは必ず入れます。BtoBでは、競合調査・学生・採用希望者といったノイズが一定量混ざるためです。HubSpotでは各ルールで加点・減点を選択でき、減点が加点を上回るとスコアはマイナスになります。マイナスを許容したくない場合は、加点のみで条件を組む設計に切り替えます。
エンゲージメントスコアの設計
行動の配点は、購買意欲の強さの順に差をつけます。料金ページや導入事例ページの閲覧、デモ・問い合わせフォームの送信は強いシグナルで、メール開封やCTAクリックは弱いシグナルです。この序列を配点に反映しないと、メールを開いているだけのリードが上位に来ます。
イベントルールは、発生回数(頻度)や発生時期(期間)で絞り込めます。「直近30日以内に料金ページを3回以上閲覧」といった条件を組めるため、単発の閲覧と反復的な検討行動を区別できます。ここはBtoBの検討サイクルを反映させやすい部分です。
グループ上限とスコア上限で重み付けする
スコアは「スコアグループ」単位で組み立てます。各スコアには最低1つのグループが必要で、複数グループの合計が総合スコアになります。ここで効いてくるのがグループ上限です。
たとえば、認知段階のページ閲覧をまとめたグループには上限を低く設定し、フォーム送信や商談予約をまとめたグループには高い上限を割り当てる。こうすることで、閲覧を繰り返すだけのリードが上限で頭打ちになり、実際に接触意思を示したリードが上位に来ます。個別の配点を微調整するより、グループ設計のほうが結果への影響が大きい部分です。
配点表よりも先にグループ構成を決めてください。「認知行動」「検討行動」「接触意思」のようにグループを分け、それぞれに上限を割り当てた時点で、スコアの意味づけはほぼ決まります。
スコア減衰は標準機能になった
行動スコアには時間減衰が必要です。半年前の資料ダウンロードと昨日のデモ申込を同じ点数で扱えば、スコアは古い行動の蓄積で膨張し続けます。
現行のHubSpotでは、エンゲージメントグループおよび行動イベントを含む複合グループに対して、スコア減衰を標準機能として設定できます。減衰間隔は1か月・3か月・6か月・12か月から選び、線形ロジックで各イベントのスコアが下がります。10点の行動に「毎月50%」の減衰を設定した場合、1か月後は5点、2か月後は0点という挙動になります。減衰は過去データにも適用されるため、有効化した時点で古い行動の影響が整理されます。
以前はこの処理をワークフローで自作する必要がありましたが、現在は不要です。既存の減点ワークフローを残したまま減衰を有効にすると二重に減点されるため、移行時は必ず棚卸ししてください。休眠化したリードの扱いについては、休眠リードの掘り起こし設計もあわせて検討する価値があります。
しきい値でMQL判定に接続する
スコアを作成すると、値を格納するスコアプロパティーに加えて、しきい値プロパティーが作られます。エンゲージメントスコアと適合スコアでは「高/中/低」、複合スコアではA1〜C3のラベル(アルファベットが適合度、数字がエンゲージメント度)でレコードが分類されます。
実務上は、この「しきい値プロパティーの値」をMQL判定のトリガーにするのが扱いやすい設計です。数値を直接条件に使うと、閾値を変えるたびにワークフローやリストの条件を書き換えることになりますが、ラベルを条件にしておけばスコア側の定義変更だけで済みます。MQLの定義そのものの決め方はHubSpotでのMQL定義と設定で詳しく扱っています。
「次のいずれかを含む」演算子の挙動は、適合条件とエンゲージメント条件で異なります。適合条件では複数該当してもポイントは1回だけ加算されますが、エンゲージメント条件では該当した条件ごとに加算されます。同じ書き方でも合計値が変わるため、配点の見積もり時に取り違えないでください。
HubSpotでのリードスコアリング設定手順
設定はプロパティー画面ではなく、独立したリードスコアリングツールから行います。設計が固まっていれば、作成からテストまで一連の流れで完結します。
以下は2026年前半時点のHubSpotナレッジベースの記載に基づく流れです。管理画面のUIは更新されるため、細部は公式ドキュメントとあわせて確認してください。
- リードスコアリングツールを開く
HubSpotアカウントで[その他]→[マーケティング]→[リードスコアリング]に進みます。メニューに[その他]が表示されない場合は、リードスコアリングの画面へ直接移動します。 - スコアを新規作成し、対象オブジェクトとタイプを選ぶ
コンタクト/会社/取引のいずれかを選び、エンゲージメント・適合・複合のどれを作るかを決めます。ここは設計段階で決めた内容をそのまま反映させる工程です。 - スコアリング対象のレコードを絞り込む
全レコードを対象にして除外リストを指定するか、特定のリストのみを対象にするかを選びます。既存顧客やパートナー企業を最初から除外しておくと、後工程のノイズが減ります。 - スコアグループを作り、ルールと基準ポイントを設定する
プロパティールール(適合条件)とイベントルール(行動条件)を追加し、それぞれに加点・減点のポイントを割り当てます。イベントは頻度や期間で絞り込めます。 - グループ上限と全体のスコア上限を設定する
各グループの上限を決め、その合計が全体のスコア上限と整合するように調整します。上限に達したレコードには、それ以上ポイントが加算されません。 - 行動グループにスコア減衰を設定する
減衰間隔(1/3/6/12か月)と減少割合を指定します。検討期間の長い商材ほど、減衰は緩やかに設定します。 - スコアプロパティー名としきい値を設定する
プロパティーのラベルと格納先グループを決め、しきい値の区切り(高/中/低、複合はA1〜C3)を設定します。複数のスコアを運用する場合、ラベルの命名規則を先に決めておかないと、後からリストやレポートで判別できなくなります。 - 有効化前にテストする
特定のレコードでスコアの計算結果を確認し、スコア分布をプレビューして、想定した山の形になっているかを見ます。「上位10%に入るのはどんなリードか」を目視で確認する工程です。 - スコアをオンにする
有効化すると、既存レコードが過去のプロパティー値や行動履歴に遡って評価され、スコアが設定されます。 - ワークフローでMQL昇格と引き渡しを自動化する
しきい値プロパティーの変化をトリガーに、ライフサイクルステージの更新、担当者の割り当て、営業への通知を組みます。設計の型はHubSpotワークフロー設計で解説しています。
設定の前提として、プロパティーの入力値が揃っていることが必要です。役職や従業員規模が空欄だらけのデータベースでは、適合スコアは機能しません。着手前にHubSpotのデータクレンジングで入力状態を点検してください。スコアリングを含むHubSpotの設計に不安がある場合は、設計フェーズからの伴走支援もご相談ください。
旧「HubSpotスコア」から移行するときの判断
旧スコアを運用中の組織で最も多い失敗は、新旧を並走させたまま放置することです。移行は「どちらを正とするか」を決めてから着手してください。
既定の「HubSpotスコア」コンタクトプロパティーは現在も存在し、Professional以上のアカウントではカスタマイズできます。そのため、旧スコアが動いたまま新しいリードスコアを作成することが可能です。この状態が、実務では厄介な問題を生みます。
典型的なのは、リスト・ワークフロー・レポートの一部が旧スコアプロパティーを参照し、残りが新しいスコアプロパティーを参照する状態です。営業に渡るMQLの基準が二重になり、数字の食い違いの原因が特定できなくなります。
移行判断の軸は3つです。
- 旧スコアの参照箇所を洗い出せているか:プロパティーエディターの[使用箇所]タブで、どのリスト・ワークフロー・レポートが参照しているかを確認します。ここを把握しないまま切り替えると、静かに動かなくなるワークフローが出ます。
- 減衰ロジックを自作していないか:旧運用で「最終接触から90日でスコアを減算する」ようなワークフローを組んでいる場合、標準の減衰機能と重複します。新スコアに寄せるなら、自作ワークフローは停止します。
- スコアを分割する必要があるか:旧スコアは実質的に1本の複合値でした。新ツールでは適合と行動を分けて保持できるため、この機会に分割するかを決めます。分割するなら、MQL判定の条件式も書き直しになります。
実務的な順序としては、新スコアを作成して有効化し、旧スコアと新スコアの分布を一定期間並べて比較したうえで、参照先を新スコアへ順次差し替えるのが安全です。有効化時に過去データへ遡及評価されるため、比較のためのデータ蓄積を待つ必要はありません。差し替えが完了したら、旧スコアを参照するアセットが残っていないことを確認して運用を終了します。参照箇所が多く、どこから手をつけるか判断が難しい場合は、移行計画の棚卸しからの相談も可能です。
新旧のスコアを長期間並走させないでください。基準が二重に存在する期間が延びるほど、営業側で「どの数字を見ればよいのか」が曖昧になり、スコアリング全体が信用されなくなります。
スコアリング設計でよく陥る失敗パターン
スコアリングは設定した時点では機能しません。崩壊のパターンはある程度決まっており、事前に知っておけば回避できます。
失敗①:行動スコアだけが高騰するリードを見逃す
コンテンツを大量に消費するが購買意思のないリード——競合企業の担当者、リサーチ目的の学生、同業のコンサルタントなど——は行動スコアが高くなります。適合スコアと組み合わせた判定にしないと、質の低いMQLが営業に流れ込み、スコアリング自体の信用を失います。複合スコアを使う場合でも、適合分の内訳を確認できる状態にしておいてください。
失敗②:グループ上限を設定せずに配点だけを積む
個別ルールの点数調整に時間をかける一方で、グループ上限を空欄のままにしているケースがあります。この状態では、閲覧系の行動を繰り返すだけでスコアが際限なく伸びます。上限は「そのグループが総合スコアに与えてよい最大の影響力」を宣言する場所であり、設計意図を守る仕組みです。
失敗③:営業と合意せずにしきい値を決める
マーケティング側だけで基準を決めて展開すると、「これはMQLではない」というフィードバックが続きます。設計段階で営業リーダーを巻き込み、「どんな属性・行動のリードを渡してほしいか」を先に言語化してください。この合意形成は、インサイドセールスとの連携設計の起点にもなります。
失敗④:設定したまま見直さない
製品・ターゲット・チャネルが変われば、スコアルールは陳腐化します。四半期に一度、しきい値到達リードの商談化率とMQLからSQLへの転換率を確認し、ルールを見直すサイクルを組織のカレンダーに入れてください。商談化率の改善を目的に据えると、見直しの判断基準が明確になります。
スコアリングを機能させる運用設計
スコアリングは設定後に育てるものです。運用ループを先に設計しておくことで、精度は継続的に改善します。
SLAでマーケと営業の責任範囲を明文化する
MQLが発生してから何時間以内に営業が初回アクションを取るか、取れなかった場合にどう戻すかをSLAとして決めます。SLAがないと、MQLが放置されたまま滞留し、「スコアリングを使っている意味がない」という結論に至ります。
MQL却下のフィードバックループを作る
営業が「このMQLは質が低い」と判断したとき、理由を記録してマーケティングに戻す経路を用意します。コンタクトプロパティーに却下理由の選択式フィールドを追加すれば、データとして蓄積できます。この却下データが、次のルール改善の根拠になります。
スコア履歴とパフォーマンスレポートで検証する
HubSpotでは、レコードのスコア履歴をカード上で確認でき、しきい値ごとのレコード分布を見るレポートも用意されています。加えて、スコア帯別の商談化率・受注率を自分で集計してください。たとえば「中」帯の商談化率が低く「高」帯だけが突出しているなら、しきい値の切り方は妥当です。両者に差が出ないなら、配点かグループ構成に問題があります。レポートの組み方はHubSpotレポート設計を参照してください。
また、しきい値未達のリードをそのまま放置しないことも重要です。ナーチャリングのシナリオに戻す経路を用意しておくと、スコアリングは「振るい落とす仕組み」ではなく「時間差で拾い上げる仕組み」として機能します。設計の型はリードナーチャリングのシナリオ設計にまとめています。
まとめ
HubSpotのリードスコアリングは、機能構造そのものが刷新されています。旧来の「HubSpotスコアプロパティーを編集する」前提で設計すると、現行機能で使えるはずの仕組みを取りこぼします。
- 現行のスコアタイプはエンゲージメント・適合・複合の3種類。オブジェクトごとに複数作成できる
- リードスコアリングツールはMarketing Hub/Sales HubのProfessional以上、AIスコアはMarketing Hub Enterpriseが要件
- 配点よりグループ上限とスコア上限の配分が設計の要になる
- スコア減衰は標準機能。ワークフローでの自作は不要で、併用すると二重減点になる
- しきい値プロパティーをMQL判定の条件にすると、閾値変更のたびにワークフローを書き換えずに済む
- 旧スコアからの移行は、参照箇所の棚卸しを先に行い、並走期間を短く区切る
スコアリングは、単独の機能設定ではなく、ICP・MQL定義・営業引き渡しフローと一体で設計して初めて成果に結びつきます。どこから手をつけるべきか判断がつかない場合は、現状のHubSpot環境と営業プロセスを踏まえた設計から相談してください。
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スコアリング設計、その配点で営業に納得してもらえますか
スコアタイプの選定、グループ構成と上限の設計、MQL昇格ワークフローの実装まで、HubSpotの実装経験をもとに伴走します。旧スコアからの移行判断もご相談いただけます。
よくある質問(FAQ)
- HubSpotのリードスコアリングはどのプランから使えますか?
- リードスコアリングツールは、Marketing HubおよびSales HubのProfessional・Enterpriseで利用できます。AIによるコンタクトのスコア作成はMarketing Hub Enterpriseが必要です。Starterプランでは現行のリードスコアリングツールは利用できません。プランごとの機能は変更される可能性があるため、契約前にHubSpotの公式情報を確認してください。
- スコアの時間減衰はHubSpotの標準機能で設定できますか?
- できます。エンゲージメントスコアと、行動イベントを含む複合スコアのグループに対して、1か月・3か月・6か月・12か月の間隔でスコア減衰を設定できます。線形ロジックで各イベントのポイントが減少し、過去のデータにも適用されます。以前はワークフローで代替していた処理ですが、現在は標準機能で対応できるため、自作ロジックとの併用は避けてください。
- AIスコアリングを使うには何件のデータが必要ですか?
- HubSpotのナレッジベースによれば、スコアを生成するには最低50件のコンタクトが必要で、その内訳として転換済み25件と未転換25件が求められます。ただし件数を満たせば精度が出るわけではなく、ライフサイクルステージが正しく運用されていることが前提になります。ステージ更新が滞っている環境では、まず手動のルール設計から始めるほうが確実です。
- スコアルールは何件くらいが適切ですか?
- 初期設計では、ルールの件数よりグループ構成の妥当性を優先してください。目安としては3〜4グループ、各グループ3〜5ルール程度から始め、しきい値到達リードの商談化率を見ながら調整します。ルールを大量に積むと、スコアの挙動を営業に説明できなくなり、改善の判断もできなくなります。
- スコアリングを設定したのに営業が使ってくれません。どうすればよいですか?
- 原因の多くは「渡されるMQLの質が低い」か「MQLが来ても何をすればよいか決まっていない」のどちらかです。前者は適合条件の見直しとしきい値の引き上げで対応します。後者はSLAの明文化と、MQL発生時の初回アクション手順の整備で改善します。設計段階から営業リーダーを巻き込むことが、最も効果の高い予防策です。