記事を増やしても問い合わせが増えない、という相談をよくいただきます。公開本数は積み上がっているのに、商談につながる流入だけが伸びない。そこで「既存記事を直したほうがいい」と言われても、どれから手を付ければよいのかが分からず、結局また新規を1本書いてしまう。
このとき優先すべきは新規ではありません。すでに検索結果に表示されている記事を直すほうが、ゼロから1本書くよりも商談までの距離が短くなります。問題は「どれを」「どこまで」直すかで、判断基準がないと直した実感だけが残って数字が動きません。
この記事では、Search Consoleから対象を選ぶ手順、類型ごとに直す場所が変わること、強度を3段階で決める方法、カニバリの扱いとURLの原則、効果を判定する期間までを扱います。自社でオウンドメディアを運用しているBtoB企業の担当者を想定しています。
目次
新規を1本足す前に、既存記事の棚卸しを一周する
リライトが速いのは、検索結果に露出するまでの工程をすでに終えているからです。新規記事は、その工程をもう一度ゼロからやり直すことになります。
新規記事は、公開してから検索結果に安定して表示されるまでに時間がかかります。クロールされ、インデックスされ、いくつかのクエリで試しに表示され、そこでの反応を経てようやく順位が落ち着く。この助走に数か月かかることは珍しくありません。一方、すでに表示回数が積み上がっている記事は、この助走を終えた状態にあります。表示されているのに読まれていない、読まれているのに次の行動につながっていない、という問題は、記事の中身を直せば動かせる範囲にあります。
ただし「順位が上がるから直す」という順番で考えると、労力の配分を間違えます。BtoBのオウンドメディアで見るべきは、その記事が商談に近い検索に答えているかどうかです。導入を検討している人が調べる言葉と、情報収集の段階でなんとなく調べる言葉では、同じ表示回数でも意味がまったく違います。表示回数が多いという理由だけで周辺キーワードの記事を厚くしても、流入は増えて問い合わせは増えない、という結果になりがちです。
そこで最初にやるのが棚卸しです。公開済みの記事を一覧にして、それぞれが「どのクエリで、どのくらい表示され、クリックされているか」を並べる。この一覧を一度作っておくと、次からは差分を見るだけで済みます。棚卸しは記事を書く作業ではないので後回しにされやすいのですが、ここを飛ばすと、書きやすい記事から直すという運用になり、成果につながりません。運用の型そのものについてはBtoBオウンドメディアの運用体制で扱っています。
私たち自身も、このメディアでカテゴリーの再編と記事の棚卸しを行っています。記事が増えるにつれてカテゴリーをまたいで似た主題が散らばり、どこに何があるのかが運用側でも把握しづらくなっていたためです。判断の材料はすべてSearch Consoleのクエリとページの突き合わせで、感覚で「この記事は古そう」と決めることはしていません。自社のメディアで何から直すべきかを整理したい場合は、こちらからご相談ください。
リライト対象をSearch Consoleから選ぶ|3つの類型
対象の選定は、掲載順位・表示回数・クリック数の3つで機械的に振り分けます。感覚で選ぶと、直しやすい記事ばかりが選ばれます。
Search Consoleの検索パフォーマンスを開き、期間を過去3か月に設定します。BtoBのメディアは日次の数字が小さく、1か月では偶然の揺れに引きずられるためです。次に「ページ」タブでクリック数・表示回数・平均CTR・平均掲載順位の4つを表示させ、表示回数の多い順に並べます。ここから、次の3つの類型に振り分けていきます。
類型A:掲載順位が4〜20位で、表示回数がある
検索結果には出ているが、上位には届いていない記事です。この帯は、内容を厚くすれば動く可能性が残っています。逆に1〜3位の記事を大きく触ると、いま取れているものを崩すリスクのほうが大きくなります。20位より下は、記事を直しても届かないことが多く、そもそも主題の選び方から見直す話になります。
類型B:表示回数はあるが、クリックが極端に少ない
検索結果に出ているのに選ばれていない状態です。同じ順位帯の他の記事と比べてCTRが明らかに低い場合、検索結果に表示されるタイトルとスニペットが、そのクエリを打った人の期待に応えていません。本文をいくら厚くしても、クリックされなければ読まれません。
類型C:クエリとページが噛み合っていない
「クエリ」タブで個別のページを絞り込むと、その記事がどんな言葉で表示されているかが見えます。ここで、書いたつもりのない言葉ばかりで表示されている記事が出てきます。たとえば手順を解説したつもりの記事が「費用」「相場」で表示されている、といったケースです。この場合、記事の中身が悪いのではなく、記事の主題と検索意図がずれています。
| 類型 | Search Consoleでの見え方 | 直す場所 |
|---|---|---|
| A:順位が中位で止まる | 掲載順位4〜20位、表示回数あり、クリックも一定 | 本文の中身(不足している論点と具体性) |
| B:クリックされない | 表示回数は多いがクリックが少なく、CTRが同順位帯より低い | タイトルとメタディスクリプション |
| C:意図が噛み合わない | 意図していないクエリで表示され、どれも順位が低い | 記事の分け方(主題を寄せるか、分離するか) |
振り分けの前に、対象から外す記事も決めておきます。表示回数がほぼゼロの記事は、直しても伸びしろがありません。公開から2か月未満の記事も、評価が定まる前に触ると、何が効いたのか分からなくなるので待ちます。この2つを外すだけで、候補はかなり絞られます。
掲載順位の平均値は、複数のクエリの平均であることを忘れないでください。1つの記事が10個のクエリで表示されていれば、平均順位は実態を表しません。判断はクエリ単位で行います。
類型ごとに直す場所が違う|タイトルか、本文か、記事の分け方か
3つの類型は、原因が違うので直す場所も違います。全部をまとめて直すと、何が効いたのかが分からなくなります。
類型Aは、本文の中身を直す
中位で止まっている記事は、そのクエリに対する答えが薄いか、途中で終わっています。上位に表示されている記事を数本開き、扱われている論点のうち自社にないものを洗い出します。ここでやるのは構造の確認だけで、書き方や表現をなぞる作業ではありません。書き足すのは、一般論ではなく自社が実際に手を動かして分かったことです。手順の記事なら、判断が分かれる場面と、そこで何を基準に決めたのかまで書く。BtoBの読者は、事例の有無より判断の再現性を見ています。
文字数を増やすこと自体を目的にすると逆効果です。読者が求めていない前置きや用語解説を足すと、答えにたどり着くまでの距離が伸びて、離脱が増えます。足すのと同じくらい、削ることを検討してください。
類型Bは、タイトルとメタディスクリプションを直す
クリックされていない記事は、検索結果の見た目を直します。タイトルは、クエリの言葉をそのまま含めたうえで、記事を読むと何が決められるようになるのかを示します。「〜とは」「〜を解説」で終わるタイトルは、同じ順位帯に並んだときに区別がつきません。「判断基準」「手順」「決め方」のように、読後に何が手に入るかを入れると差がつきます。
メタディスクリプションは検索結果にそのまま出るとは限りませんが、書いておく価値はあります。冒頭の1文で結論の方向性を示し、記事の中で扱う範囲を並べる。ここで扱っていないことまで書くと、クリックされた直後に離脱されます。
類型Cは、記事を分けるか、主題を寄せる
意図が噛み合っていない記事は、本文をいくら直しても改善しません。選択肢は2つです。ひとつは、実際に表示されているクエリのほうへ記事の主題を寄せること。もうひとつは、そのクエリのために別の記事を立てて、元の記事は本来の主題に戻すことです。判断は表示回数で決めます。実際に表示されている言葉のほうが商談に近く、量もあるなら、記事の主題を寄せるほうが早い。そうでなければ、元の記事は元の主題のまま磨きます。
3つの類型を同時に直すと、順位が動いたときに原因を特定できなくなります。1回のリライトで触るのは1類型にとどめ、判定してから次に進んでください。
リライトの強度を3段階で決める
リライトは「やる・やらない」の二択ではありません。追記のみ・構造変更・全面再構築の3段階に分け、どれを選ぶかを先に決めます。
強度を決めずに着手すると、手を動かしているうちに範囲が広がり、結果的に全面再構築になっているのに、記録上は「リライトした」としか残らない、ということが起こります。そうなると効果の判定ができません。着手前に強度を宣言し、その範囲でいったん止めるのが原則です。
| 強度 | 変える範囲 | 選ぶ状況 | 作業の目安 | 判定の目安 |
|---|---|---|---|---|
| 追記のみ | タイトル、メタ、既存見出しの中の本文、部分的な削除 | 検索意図は合っていて、答えが薄いだけ | 1〜2時間 | 4週間 |
| 構造変更 | 見出しの追加・削除・並べ替え、セクション単位の書き直し | 論点は合っているが、順番と粒度が読者の知りたい順になっていない | 3〜5時間 | 6週間 |
| 全面再構築 | 主題の再定義、構成の作り直し、本文のほぼ全面差し替え | 主題そのものが検索意図とずれている、または情報が古すぎて部分修正が効かない | 1日以上 | 8週間 |
選び方はシンプルです。まず「この記事の主題は、狙っているクエリの検索意図と合っているか」を問います。合っていないなら全面再構築です。合っているなら次に「見出しの並びは、読者が知りたい順になっているか」を問います。ここでずれているなら構造変更。どちらも問題なく、単に内容が薄いだけなら追記のみで足ります。
迷ったときは弱いほうを選んでください。追記のみで4週間見て動かなければ、構造変更に上げればいい。逆に、いきなり全面再構築をして動かなかった場合、次に打つ手が残りません。強度を上げるのは、弱い手を試したあとの選択肢として取っておきます。
なお、全面再構築は「別の記事を書く」ことと紙一重です。主題を定義し直し、構成を作り直すなら、工数は新規記事とほとんど変わりません。それでも既存URLで作り直す価値があるのは、そのURLがすでに検索結果に露出している場合だけです。表示回数がほとんどないURLを全面再構築するくらいなら、新しい主題で新規記事を書いたほうが早い。この線引きはBtoB SEOコンテンツ戦略の設計手順で扱っている、そもそも何を書くかの判断につながります。
構成に手を入れずに読みやすさだけ上げる、という選択肢もあります。構成を崩さずに情報設計だけ直す手順と、直す記事の優先順位をまとめています。
カニバリを見つける|統合するか、差別化するかの判断
同じクエリで自社の複数記事が表示されている状態は、放置すると両方が中位で止まります。統合か差別化かを先に決めてから、片方を直します。
カニバリの見つけ方は難しくありません。Search Consoleの検索パフォーマンスで「クエリ」タブを開き、主要なクエリを1つずつ選んで「ページ」タブに切り替えます。1つのクエリに対して複数のURLが表示回数を持っていれば、そのクエリで記事同士が競合しています。件数が多いなら、期間を揃えてデータをエクスポートし、クエリごとにページ数を数えるほうが速いです。
見つけたあとの判断は、記事の中身ではなく検索意図で行います。2本が同じ検索意図に答えているなら統合。違う意図に答えているなら差別化です。ここで「片方を消すのはもったいない」という感情で保留にすると、両方が中位で止まったまま何年も残ります。
統合すると決めたら、残す側を選びます。基準は3つです。表示回数が多いほう、検索意図をより広く受け止められるほう、そして今後も更新しやすいほう。この3つが割れる場合は表示回数を優先します。残す側に、消す側の独自の内容を移植し、重複する部分は捨てます。単純に連結すると、答えが2回出てくる読みにくい記事になります。
差別化すると決めたら、2本の主題を書き分けます。タイトルと導入で「この記事はどちらの問いに答えるのか」を明示し、見出しの重複をなくす。互いに補完関係にあることが読者に伝われば、両方が別のクエリで表示されるようになります。なお、記事同士のつなぎ方そのものは内部リンクの設計テーマなので、ここでは扱いません。
私たち自身の棚卸しでも、この判断を1組ずつ行いました。似ているように見えて、片方は「何を選ぶか」、もう片方は「選んだあとどう運用するか」に答えていた組は差別化し、同じ問いに別の言い回しで答えていた組は統合しました。判断の材料はすべてクエリ単位の実データで、記事のタイトルが似ているかどうかでは決めていません。
スラッグは変えないのが原則|変える場合の301と失うもの
リライトでURLを変える必要はほとんどありません。変えるのは統合で片方を消すときと、主題そのものを入れ替えたときだけです。
スラッグにキーワードが入っていないことを気にして、リライトのついでにURLを変えたくなることがあります。しかし、URLを変えたことで検索での評価が良くなる、という因果は期待できません。むしろ、変更のたびに再クロールと再評価が挟まり、リライト本体の効果が見えにくくなります。既存記事のURLは、原則として触らないでください。
変えるべき場面は限られます。ひとつは統合で片方を消すとき。消したURLを404のまま放置すると、そこに集まっていた評価も、外部から張られたリンクも切れます。消す側から残す側へ301リダイレクトを設定し、恒久的な移転であることを示します。もうひとつは、記事の主題を完全に入れ替えたときです。「費用相場」の記事を「導入手順」の記事に作り替えるようなケースでは、元のURLのままだと、リンクを見た人の期待とページの中身がずれます。
301を設定するときは、あわせて次の3つをやります。第一に、サイト内から旧URLへ張られているリンクを新URLに書き換えること。リダイレクトは効きますが、内部リンクを旧URLのままにしておく理由はありません。第二に、サイトマップから旧URLを外すこと。第三に、Search Consoleで新URLのインデックス状況を確認することです。リダイレクトの設定漏れは、統合後しばらく経ってから流入の欠損として気づくことが多く、後から原因を特定するのが面倒になります。サイト全体でURLが変わる場面についてはBtoBサイトリニューアルの進め方で扱っています。
301を設定しても、統合直後は表示回数が一時的に落ちることがあります。2記事分の露出が1本に集約されるためで、判定は落ち着いてから行ってください。
リライト1本の進め方|着手から公開までの手順
1本あたりの作業は、書き始める前の30分で決着します。何を直すかを決めずに本文を開くと、読みやすくしただけで終わります。
手順は次のとおりです。
1. 狙うクエリを1つに決める。Search Consoleで、その記事が表示されているクエリを一覧にし、商談に近く、かつ表示回数のあるものを1つ選びます。複数を同時に狙うと、どのクエリにも中途半端な記事になります。
2. 現状の記事が、そのクエリにどこで答えているかを探す。答えている段落が本文の後半にしかない、あるいはどこにも書かれていない、という発見がここで出ます。答えが後半にあるなら、前に出すだけで変わる可能性があります。
3. 検索結果の上位で扱われている論点を確認する。開くのは数本で足ります。見るのは見出しの構成と扱われている範囲だけで、本文を参考に書き写すことはしません。自社にない論点のうち、実務で語れるものだけを候補にします。
4. 強度を宣言する。追記のみ・構造変更・全面再構築のどれで行くかを、着手前に決めて記録します。
5. 直す順番を守る。タイトル、導入、該当セクションの順です。導入で結論を出していない記事は、本文をどれだけ直しても読まれません。
6. 公開日と更新日を扱う。公開日を書き換えて新しい記事のように見せる運用は勧めません。更新日を別途表示し、実際に更新した日を入れれば十分です。
7. 変更を記録する。日付、狙ったクエリ、強度、変えた箇所、変えた理由の5項目でかまいません。この記録がないと、4週間後に効果を見たときに「何が効いたのか」を思い出せません。スプレッドシート1枚で足ります。
記事の中で問い合わせにつなげる導線も、このタイミングで見直します。読み終えた人が次に何をすればいいのかが書かれていない記事は、順位が上がっても商談は増えません。フォームまわりの改善点はBtoBの問い合わせフォーム改善で扱っています。導線として使える資料や事例が足りない場合は、ホワイトペーパーの作り方やBtoB導入事例の作り方もあわせて検討してください。
リライト後の効果はいつ見るか|判定の期間と打ち切りの基準
判定を急ぐと、揺れを効果と誤読します。強度に応じて4〜8週間待ち、表示回数とクリックの順で見ます。
リライトの内容が検索結果に反映されるまでには、再クロールと再評価の時間がかかります。数日で反映されることもあれば、数週間かかることもあります。公開の翌週に順位を見て「効かなかった」と判断するのは早すぎます。追記のみなら4週間、構造変更なら6週間、全面再構築なら8週間を目安に、それまでは触らないと決めておくほうが結果的に速く回ります。
見る順番は、表示回数、クリック数、そのあとに商談への接続です。表示回数が動いていれば、検索エンジンからの見え方が変わっています。表示回数が変わらずクリックだけが増えていれば、タイトルとスニペットの改善が効いています。どちらも動かないなら、直した場所が原因ではなかったということです。比較する期間は、前後で同じ日数・同じ曜日構成にそろえてください。BtoBは平日と休日で数字が大きく違うため、28日単位で比較すると揺れが小さくなります。
打ち切りの基準も決めておきます。同じ記事に対して強度を上げながら2回リライトして数字が動かないなら、その記事の中身が原因ではありません。狙っているクエリの検索意図に自社の記事が構造的に合っていないか、そもそもそのクエリで自社が選ばれる理由が弱いかのどちらかです。3回目に進むより、別の記事に工数を移したほうが全体の成果は上がります。
そして、最終的に見るのは順位ではなく商談です。流入が増えても問い合わせが増えていないなら、直した記事が商談から遠い検索に答えている可能性があります。流入から商談までの数字のつなぎ方はBtoBマーケの効果測定で、商談化そのものの改善はBtoB商談化率を上げる施策で扱っています。
リライトしないと決める記事|やらない判断の基準
直さないと決めることも運用です。工数は有限なので、伸びない記事に時間を使うほど、伸びる記事に手が回らなくなります。
次のいずれかに当てはまる記事は、リライトの対象から外します。
表示回数がほとんどない記事。検索結果に出ていないということは、内容以前に主題の選び方が合っていません。直すのではなく、その主題を今後扱うかどうかから考えます。
検索意図が自社の商材と接続しない記事。読まれても、その読者が顧客になる道筋がないなら、順位が上がっても事業は動きません。過去にキーワードの量だけで選んで書いた記事は、ここに該当することが多いです。
検索結果を別の形式が占めている記事。比較サイトや公的機関のページ、動画などが上位を占めているクエリでは、自社の解説記事が入り込む余地が小さいことがあります。この場合は記事を直すより、そのクエリでの戦い方自体を変える判断になります。
情報が古すぎて、全面再構築が新規と同じ工数になる記事。URLに露出がないなら、無理に既存記事の形を保つ理由はありません。新しい主題で書き直したほうが速いこともあります。
一過性の話題を扱った記事。特定の時期にしか検索されない主題は、直しても平常時には戻りません。
該当した記事をすべて削除する必要はありません。ただし、同じ主題の記事が他にあるなら統合の候補になりますし、どこからも参照されず表示もされていない記事が大量に残っている状態は、運用側の見通しを悪くします。棚卸しのたびに「残す・統合する・触らない」の3つに仕分けておくと、次の周が楽になります。AI検索まで含めた露出の考え方はBtoBのLLMO対策のやり方で、コンテンツ全体の設計はBtoBコンテンツマーケ戦略の立て方で扱っています。
まとめ
リライトは、新規記事を書く体力がないときの代替手段ではありません。すでに検索結果に露出している記事を直すほうが、商談までの距離が短いという理由で選ぶ施策です。だからこそ、直す対象と直す範囲を決める基準が要ります。
手順を振り返ります。Search Consoleから、掲載順位が中位で止まっている記事、表示されているのにクリックされていない記事、意図と噛み合っていない記事の3類型に振り分ける。類型ごとに、本文・タイトル・記事の分け方のどこを直すかを決める。強度を追記のみ・構造変更・全面再構築の3段階から選び、弱いほうから試す。同じクエリで複数記事が競合しているなら、統合か差別化かを先に決める。URLは原則変えず、統合で消す側だけ301でつなぐ。そして4〜8週間待って、表示回数とクリック、最後に商談で判定する。
この一周を型にしてしまえば、次からは差分を見るだけで回ります。新規記事を1本増やす前に、まずは棚卸しを一周させてみてください。
無料相談
どの記事から直せば商談が増えるか、一緒に仕分けます
記事は溜まっているのに問い合わせが伸びない、リライトの優先順位が決められない、カニバリの統合に踏み切れない。そうした状態を、Search Consoleのデータをもとに整理します。外部CMOとして、自社で回せる運用の型づくりまで伴走します。
よくある質問
- リライトの頻度はどのくらいが適切ですか。
- 記事単位では、直したあと最低4週間は触らないでください。メディア全体としては、四半期に一度の棚卸しで候補を洗い直し、月に数本ずつ回すペースが現実的です。全記事を定期的に更新する必要はありません。
- リライトしても順位が上がりません。どうすればいいですか。
- まず、判定が早すぎないかを確認してください。そのうえで、強度を1段階上げて再挑戦するのが次の手です。強度を上げて2回試しても動かない場合は、狙っているクエリの検索意図と記事の主題が構造的に合っていない可能性が高く、別の記事に工数を移す判断をおすすめします。
- 公開日は更新したほうがいいですか。
- 公開日を書き換えて新しい記事に見せる運用は勧めません。実際に更新した日を更新日として別に表示するのが素直な扱い方です。日付を動かすこと自体が評価につながるわけではありません。
- リライトと新規記事、どちらを優先すべきですか。
- すでに表示回数のある記事が一定数あるなら、リライトが先です。露出のある記事を直すほうが、成果が出るまでの時間が短くなります。逆に、記事がまだ十数本しかなく、そもそも表示されていない段階では、新規を積むほうが先になります。
- タイトルだけ変えるのは意味がありますか。
- 表示回数はあるのにクリックが少ない記事に限れば、有効です。検索結果で選ばれていないことが問題なので、本文よりタイトルとメタディスクリプションのほうが効きます。ただし順位が低くて表示自体が少ない記事では、タイトルを変えても見られる回数が増えません。